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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻2号

2013年02月発行

文献概要

書評

『―シリーズ:臨床力up!Refresher Course 2―脊椎装具に強くなる!Basics & Tips』 フリーアクセス

著者: 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学大学院・整形外科学

ページ範囲:P.124 - P.124

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 先日,日本小児整形外科学会の中央研修会で初めて,ハンズオンセッションを開催しました.2つのセッションを開いたのですが,いずれも満員でした.1つはインプラントを使う手術手技,もう1つは先天股脱(DDH)の治療に用いるリーメンビューゲル(RB)のセッションでした.私がRBに触れるのは,じつに30年ぶりで,新しい発見がありました.まず,RBにはディーテールについて,たくさんの変種があることです.現在使われているRBを一堂に集めることによって,ヴァリエーションを相互に比較しながらRBを深く理解することができました.同時に,ハンズオンセッションの前のミニレクチャーで,RBの歴史を教えていただいたことも,変種の意味を理解するのに大変役に立ちました.先人が加えた改良を時間の軸で概観すると,現在の変種の意味がよく理解できます.

 本書は私がRBのセッションで発見した2つの要素を兼ね備えています.脊椎装具について,いくつかのヴァリエーションを一堂に集め,しかも,コラムとして脊椎装具の歴史的背景が述べられています.できれば,初めから終わりまで通読していただきたい小さな本です.この本をテキストにした脊椎装具のハンズオンセッションを組めば,さらに効果が上がるでしょう.どこかの学会でこれを計画すれば,成功まちがいなしだと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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