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雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科48巻4号

2013年04月発行

雑誌目次

誌上シンポジウム 腰椎変性側弯症の手術―現状と課題

緒言 フリーアクセス

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.322 - P.322

 わが国は,急速な勢いで超高齢社会に突入した.その結果,社会のあり方や制度の全面的な見直しが迫られている.しかも,その変化は急激で大規模だけに,参考となるモデルが他に見当たらないのが現状である.このことは,医療の世界でも例外ではない.

 整形外科の領域では,人口構成の変化,すなわち,少子化と長寿社会が,われわれ整形外科医の「求められる役割」に変革を促している.それは,「cure」だけでなく「care」の重視である.こういう状況のなかで,われわれはそのあり方も含めて変わらなくてはならない.

一般住民における腰椎変性側弯の実態―Cobb角からみた検討

著者: 大谷晃司 ,   菊地臣一 ,   矢吹省司 ,   恩田啓 ,   二階堂琢也 ,   渡辺和之 ,   紺野愼一

ページ範囲:P.323 - P.326

 本研究の目的は,一般住民における腰椎変性側弯の存在がADLやQOLへどのような影響を与えているかを明らかにすることである.腰椎立位正面の撮影がなされた一般住民276名を検討の対象とした.Cobb角10°で変性側弯の有無を分けた場合には,腰痛の程度,ADL障害,およびRoland-Morris Disability Questionnaire日本語版(RDQ)偏差得点に差異を見出すことはできなかった.しかし,Cobb角別にみると,15°~20°で腰痛の程度やRDQ偏差得点に差異が認められた.したがって,痛みや機能障害の観点からみるとCobb角15°~20°が,一般住民における変性側弯のボーダーラインと考えられる.

腰椎変性後側弯症に対する治療戦略

著者: 種市洋

ページ範囲:P.327 - P.331

 腰椎変性後側弯症のうち変形が重度な例では,グローバル・バランスの破綻と矢状面アライメント異常が患者のQOLを著しく低下させる.このため重度変形例では変形矯正によるグローバル・バランスと矢状面アライメントの正常化が治療目標となる.変形のタイプとカーブのフレキシビリティにより本症を5パターンに分類し,その治療戦略について述べる.

多椎間PLIFによる腰椎変性側弯症の矯正固定術

著者: 阿部栄二 ,   小林孝 ,   阿部利樹 ,   菊地一馬 ,   村井肇

ページ範囲:P.333 - P.339

 3椎間以上の多椎間posterior lumbar interbody fusion(PLIF)で矯正した腰椎変性側弯症106例の術後成績を側弯型(35例),後側弯型(40例),後弯型(31例)の3つのタイプに分け検討した.手術時平均年齢は約70歳,骨密度は0.650~0.70g/cm2で各型間の差はなかった.側弯では主カーブのみの固定とし,後弯では腰椎内か胸腰移行部までのshort fusionとした.側弯の矯正率は90%以上で矯正損失もなかった.後弯は平均45°矯正されたが,後弯型や後側弯型では固定端周囲の椎体圧潰などで矯正損失は平均10°であった.側弯型では冠状面・矢状面バランスも良好だったが,後側弯型や後弯型では経年的に矢状面バランスが悪化した例が20%あった.

腰椎変性後側弯症に対するPSO(pedicle subtraction osteotomy)による矯正固定術

著者: 豊根知明 ,   志保井柳太郎 ,   男澤朝行

ページ範囲:P.341 - P.347

 腰椎が後弯化すると,脊柱の重心は大きく前方へ移動する.片肘をついて反対側の手で洗面や炊事を行う,両手を大腿の前について歩行する,などが後弯に伴う立位バランス障害に特有の症状である.Pedicle subtraction osteotomy(PSO)は,椎体後方を楔状に骨切りすることにより,後弯を矯正して立位バランスを回復させ,歩行障害と一連の症状を劇的に改善させることが可能な手術手技である.腰椎変性後側弯症に対してもasymmetrical PSOにより側弯と後弯を同時に矯正し,立位バランスと臨床症状を改善し得る.この手術法の詳細と成績を詳述する.

腰椎変性後側弯症に対する後方前方後方三段階矯正固定術の手術成績

著者: 大谷和之 ,   中井修 ,   進藤重雄

ページ範囲:P.349 - P.354

 体幹バランス不良による立位保持困難や高度な腰痛を主訴とする腰椎変性後側弯症に対して後方前方後方三段階矯正固定術を施行した28症例(平均年齢63.1歳,平均固定椎間5.9椎間)の手術成績を調査した.日本整形外科学会腰痛疾患治療成績判定基準(JOAスコア)の平均改善率は67.4%,側弯矯正率60.9%,固定椎間の獲得前弯角36.8°と良好な成績であったが,症候性の固定近位での後弯進行を3例に認めた.本術式は高侵襲ではあるが,三段階矯正による十分な腰椎前弯の形成が矢状面バランスを改善し,良好な臨床成績をもたらした.L5/S固定の要否と固定法の確立,適切な頭側固定範囲の決定が今後の検討課題である.

中高年齢患者の脊柱矢状面形態異常に対する広範囲(胸椎上部-仙椎)矯正固定術

著者: 清水敬親 ,   大山素彦 ,   中尾祐介 ,   岡田二郎 ,   真鍋和 ,   井野正剛 ,   笛木敬介 ,   登田尚史 ,   田内徹 ,   多々羅靖則

ページ範囲:P.355 - P.360

 中高年齢層の矢状面形態異常による著しいADL障害に対する上中位胸椎-仙骨に至る広範囲矯正固定術の中長期成績を報告した.胸椎-胸腰椎-腰椎における良好なアラインメントは長期的に獲得維持できるが,術後に得られた矢状面バランスは最終的には維持できなかった.しかし,上部消化管障害が全例改善することを含め,術後QOLに関しては高侵襲手術にしては良好と判断された.股関節機能の検討が術後矢状面バランスの改善・維持のキーとなる可能性が示唆された.

後方矯正固定術後のproximal junctional kyphosis

著者: 細金直文 ,   渡辺航太 ,   戸山芳昭 ,   松本守雄

ページ範囲:P.361 - P.366

 Proximal junctional kyphosis(PJK)は近位固定端に術後後弯変形を生じた状態であるが,成人脊柱変形疾患における頻度は22~39%で,その危険因子として年齢や骨密度,矢状面アライメントなどが報告されている.われわれは遠位固定端に着目し,腸骨スクリューによる固定がPJKに及ぼす影響を検討した.その結果,腸骨まで固定を行った群ではより腰椎前弯角の獲得が可能であった一方でproximal junctional angleの有意な増大がみられた.PJKは臨床成績に影響を及ぼさないとされる一方で再手術例も散見されるため,PJK発生予防に関する対策は重要である.

腰仙椎腸骨固定のピットフォール

著者: 中川幸洋 ,   吉田宗人

ページ範囲:P.367 - P.374

 腰椎変性側弯症の矯正固定手術をはじめとした各種脊柱再建手術においては,腰椎から仙椎もしくは腸骨までの強固な固定が必要となることがある.最近は,過去に報告されたLuque-Galveston法に代わり,腸骨スクリューを遠位アンカーとして,コネクタやプレートを用いて連結する方法が,手技的にも容易で固定力も強力なため頻用されている.手術に際しては,S1椎弓根スクリュー,腸骨スクリューを中心とした手術手技,ピットフォールについて熟知したうえで,腰椎とは異なる腰仙移行部の解剖,生体力学的特性を考慮に入れ計画を立てることが重要である.

腰椎変性側弯症の手術―アンケート結果

ページ範囲:P.375 - P.380

1 腰椎の変性後側弯症に対する手術適応の目的は何でしょうか.たとえば,立位保持や歩行上の障害,あるいは疼痛の軽減などでしょうか.

論述

胸部脊髄症の神経症候

著者: 武中章太 ,   海渡貴司 ,   細野昇 ,   三輪俊格 ,   小田剛紀 ,   奥田真也 ,   山下智也 ,   大島和也 ,   有賀健太 ,   浅野雅敏 ,   渕矢剛司 ,   黒田有佑 ,   長本行隆 ,   牧野孝洋 ,   山崎良二 ,   米延策雄

ページ範囲:P.381 - P.390

 背景:胸部脊髄症の術前症候に対する統計的に詳細な検討はされていない.

 方法:胸部脊髄症に対し手術を施行した203例の術前症候を原因疾患・圧迫高位・罹病期間から多変量解析を用いて詳細に検討した.

 結果・まとめ:圧迫高位と症候の関連としてT10/11前方圧迫と下肢筋力低下,T11/12圧迫と腰痛,T11/12前方およびT12/L1前方圧迫と下肢痛,T12/L1前方圧迫と下垂足,T11/12圧迫およびT12/L1前方圧迫と膝蓋腱反射低下が抽出された.罹病期間は重症の症状(下肢脱力感や下肢筋力低下)や胸椎精査の契機となる症状(背部痛)では短く,下肢つっぱり感のような軽症の症状や腰椎疾患類似の症状(下肢痛)で長かった.

連載 知ってますか?整形外科手術の変遷・13

脊柱後弯症の手術(第1回)

著者: 竹光義治

ページ範囲:P.391 - P.398

はじめに

 脊柱後弯症は古来人類を悩ませてきた疾患で,ギリシャ・ローマ時代から変形矯正への努力がなされてきた48).後側弯の奇形椎切除骨切り術の報告は渉猟しうるものとして,1932年のCompere8),1933年のvon Lackumら54)が最初であろう.しかし,経過観察や合併症についての記載はなく,実際上にあまねく脊椎外科医の参考にされたのは,1945年米国のSmith-Petersenら43)の論文であり,ヨーロッパでは1946年のLa Chapelle28)によるopen wedge osteotomyである.一方,1934年わが国のItoら19)は腰椎椎体に直達し結核病巣の前方固定術を初めて詳しく紹介し,脊椎前方手術のパイオニアとして世界に広く知られたことは周知の通りである.

 以後60年余り,手術手技の進歩は先人達の苦闘と――患者側も含めて――並々ならぬ努力により矯正率も安全性も画期的な進歩を遂げてきた.

 後弯症には強直性脊椎炎やScheuermann病,変性後弯症など円背型と,結核性や先天性,外傷性の後弯症など角状型があり,また原因疾患,年齢,病態,麻痺の有無,後弯の範囲と高位などによってそれぞれ特別な配慮のもとに手術がなされてきた.以下,代表的な後弯症手術について,歴史的変遷の概説を試みたい.なお,諸般の都合上,骨粗鬆症性後弯については略させていただく.

整形外科最前線 あなたならどうする?・16

整形外科最前線 あなたならどうする?

著者: 田中美成 ,   堀部秀二

ページ範囲:P.399 - P.403

症例

症例:22歳男性,ラグビー選手

主訴:右膝の伸展不全および疼痛

既往歴:自家骨付き膝蓋腱による左膝前十字靱帯再建術(20歳時)

現病歴:ラグビー試合中に踏ん張った際に右膝を受傷した.同日に近医を受診し,MRI所見から手術加療の必要性を指摘され,受傷後5日目に当院を紹介され受診した.

成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・29

頚椎

著者: 黒木修司 ,   帖佐悦男

ページ範囲:P.405 - P.407

診断のポイント

1) 柔道練習中の受傷

2) 受傷直後の頚部痛,右上肢放散痛(安静で軽減)のみで,感覚障害や筋力低下を認めない.

3) 頚部右側屈で症状再現.

4) 単純X線像で頚椎症性変化なし.

→本症例では柔道の練習中の頚部痛があり,診断は比較的容易であるが,受傷後に安静のみで症状が軽減したため,医療機関への受診が遅れたと思われた.

医者も知りたい【医者のはなし】・56

日本整形外科の祖・田代義徳(1864-1938) その2・整形外科誕生

著者: 木村專太郎

ページ範囲:P.408 - P.411

■はじめに

 本誌「臨床整形外科」48巻2号に,日本の整形外科の祖であり,“Die Orthopädie”なるドイツ語に「整形外科」と命名したご本尊である「田代義徳」を書き,今回はその第2回である.非常に名誉なことである.前回は,栃木県足利市の義徳の生家跡に行った写真を掲載した(図1).養父・田代基徳の故郷は豊前(現大分県)中津であり,中津市の村上医家史料館に壊される前の生家の写真(図2)と義徳の写真が展示してあり(図3),村上家12代当主の村上玄兒先生のご好意のもとに,ここに転載できた.基徳の父・松川北渚の住まいは,山国川を渡った現在の福岡県豊前市赤熊にあった.豊前市赤熊は,昔は同じ中津城下だったのであろうが,現在は福岡県である.そのために前号で中津が福岡県と誤って付記されてしまった.お詫びする.今回は義徳が東大医学部を明治21年(1888)に卒業し,東京帝国大学第一医院外科教授ユリウス・スクリバ(Julius Kahl Scriba, 1848~1905)の下で外科の研修を開始したところから始める.

症例報告

嚥下障害を来した強直性脊椎骨増殖症の2例

著者: 大矢昭仁 ,   奥山邦昌 ,   有井大典 ,   堀内陽介 ,   菊池謙太郎 ,   丹治敦 ,   畑隆志 ,   重野幸次 ,   川崎泰士

ページ範囲:P.413 - P.418

 われわれは嚥下障害を来した強直性脊椎骨増殖症(以下ASH)の2例を経験したので報告する.症例は77歳および73歳の男性で,両者とも誤嚥を伴う嚥下障害を主訴とし,頚椎単純X線で椎体前面に著明な骨化巣を認めた.腫瘍による通過障害や,嚥下障害を起こす脳神経疾患などを除外し,嚥下造影で骨化巣による嚥下障害と診断し,これを切除し症状は改善した.ASHに伴う嚥下障害は,保存治療は成績不良で,嚥下障害のメカニズムから長期の罹患は改善を妨げる傾向がある.

上殿皮神経内側枝の絞扼性神経障害に対して筋膜開口部の開放術を行った1例

著者: 林和憲 ,   長野純二

ページ範囲:P.419 - P.423

 患者は73歳の男性で,主訴は腰痛による歩行困難であった.腰部脊柱管狭窄症に対して開窓術を施行した半年後から,腰痛出現と下肢痛の再燃があり,椎間孔拡大術と鎮痛薬内服で下肢痛は改善したが腰痛には無効であった.腰痛は腸骨稜付近に限局し,圧痛点への局所麻酔薬注射のみが有効であったことから,右上殿皮神経の絞扼性障害を疑った.保存的治療で持続的な症状の改善が得られないため顕微鏡下神経開放術を施行した.術後4カ月の現在,腰痛改善率は70%である.同神経の絞扼性障害は腰椎手術を契機として生じる可能性があり,開放術が有効であった.

尺骨遠位骨端線早期閉鎖による手関節部変形に対して橈骨楔状短縮骨切り術を施行した1例

著者: 岸本賢治 ,   大塚純子 ,   洪淑貴 ,   堀井恵美子

ページ範囲:P.425 - P.428

 比較的稀な尺骨遠位骨端線損傷による尺骨成長障害および橈骨遠位端の二次性変形によって,手関節痛と前腕・手関節可動域制限を来した症例に対して橈骨楔状短縮骨切り術を施行し,良好な成績を得たので報告する.橈骨遠位端の二次性変形は臨床症状の原因となり,手術適応・術式選択を左右する重要な因子となる.

大腿切断5年後に断端神経腫を発症した1例

著者: 垣内裕司 ,   原仁美 ,   秋末敏宏 ,   河本旭哉 ,   黒坂昌弘

ページ範囲:P.429 - P.432

 症例は45歳の男性で,5年前に大腿切断を受け義足歩行を行っていた.特に誘因なく断端部の疼痛により義足歩行が不可能となった.臨床症状およびMR所見から断端神経腫と診断し,まずは保存的治療を行った.プレガバリンの内服が安静時痛に対して有効であったが,義足歩行は不可能であったため,断端神経腫切除術を施行した.断端神経腫は神経切断時の不適切な処理により発症すると考えられているが,その治療方法や発症予防法は確立されていない.今回われわれは神経結紮処理のみで断端神経腫を切除し良好な結果を得ることができた.

INFORMATION

2013年国際骨代謝学会・日本骨代謝学会 第2回合同国際会議 フリーアクセス

ページ範囲:P.339 - P.339

会長:〈合同国際会議〉Henry Kronenberg(ハーバード大学)

   野田 政樹(東京医科歯科大学難治疾患研究所分子薬理学)

   〈第31回学術集会〉吉川 秀樹(大阪大学)

会期:2013年5月28日(火)~6月1日(土)

会場:神戸ポートピアホテル・神戸国際会議場・神戸国際展示場

第22回日本脊椎インストゥルメンテーション学会 フリーアクセス

ページ範囲:P.354 - P.354

会期:2013年10月24日(木)・25日(金)・26日(土)

会場:ザ・クラウンパレス新阪急高知(〒780-8561 高知県高知市本町4-2-50)

会長:篠原一仁(国立病院機構 高知病院 統括診療部長)

第25回日本整形外科超音波学会 フリーアクセス

ページ範囲:P.366 - P.366

テーマ:明日から役立つ運動器超音波医療の最新情報

会長:佐藤公治(名古屋第二赤十字病院 副院長 整形外科・脊椎外科部長)

会期:2013年7月6日(土)

会場:ウェスティンナゴヤキャッスル http://www.castle.co.jp/wnc/

   〒451-8551 愛知県名古屋市西区樋の口町3-19

第47回日本側彎症学会 フリーアクセス

ページ範囲:P.380 - P.380

会期:2013年10月23日(水)・24日(木)

会場:ザ・クラウンパレス新阪急高知(〒780-8561 高知県高知市本町4-2-50)

第121回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会 フリーアクセス

ページ範囲:P.390 - P.390

テーマ:整形外科のプロフェッショナリズム

会 期:2013年10月3日(木)・4日(金)

会 長:石黒直樹(名古屋大学大学院医学系研究科整形外科学講座)

会 場:名古屋国際会議場(〒456-0063 名古屋市熱田区熱田西町1番1号) TEL:052-683-7711

第36回日本骨・関節感染症学会(同時開催:第165回ICD講習会) フリーアクセス

ページ範囲:P.398 - P.398

会期:平成25(2013)年7月5日(金)・6日(土)

会場:パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1)

第38回日本足の外科学会・学術集会 フリーアクセス

ページ範囲:P.403 - P.403

学会テーマ:STEP FORWARD 更なる飛躍のために

会期:2013年10月31日・11月1日

演題募集予定期間:2013年4月16日~6月18日

会場:仙台国際センター

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「臨床整形外科」最優秀論文賞2012発表 フリーアクセス

ページ範囲:P.321 - P.321

 このたび,「臨床整形外科」最優秀論文賞を設け,整形外科領域に関する独創的で優れた論文を表彰することとなりました.昨年1年間(2012年,47巻)に掲載された投稿論文を対象に,編集委員会による厳正な審査のもと,下記論文の受賞が決定いたしました.

欧文目次 フリーアクセス

ページ範囲:P. - P.

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.435 - P.435

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.436 - P.436

文献の書き方 フリーアクセス

ページ範囲:P.437 - P.437

あとがき フリーアクセス

著者: 清水克時

ページ範囲:P.438 - P.438

 患者さんに手術のリスクの大きさを説明するのに,「隕石が落ちて怪我をするくらいのリスク」というフレーズを好んで使ってきた私にとって,先日のロシアの隕石落下のニュースは衝撃でした.太古から隕石が地球に衝突することは地球上でときどきあったのだろうとは思いますが,YouTubeの時代には,隕石衝突のビデオが世界中を瞬時にかけめぐるようになっていることも,衝撃を実感として感じる大きな要素なのだと思いました.

 本号の誌上シンポジウム「腰椎変性側弯症の手術―現状と課題は,シンポジウムの内容も優れていますが,それに続くアンケートが大変面白い企画です.シンポジストにアンケートを送り,いくつかの項目についての著者からの回答をまとめています.本疾患について,わが国の代表的な脊椎外科医から,いくつかの項目についての意見をまとめるという優れた内容です.未解決の問題も含め,論点を整理するのにまたとない機会を作っていただいたと思います.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

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