文献詳細
連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・29
文献概要
診断のポイント
1) 柔道練習中の受傷
2) 受傷直後の頚部痛,右上肢放散痛(安静で軽減)のみで,感覚障害や筋力低下を認めない.
3) 頚部右側屈で症状再現.
4) 単純X線像で頚椎症性変化なし.
→本症例では柔道の練習中の頚部痛があり,診断は比較的容易であるが,受傷後に安静のみで症状が軽減したため,医療機関への受診が遅れたと思われた.
1) 柔道練習中の受傷
2) 受傷直後の頚部痛,右上肢放散痛(安静で軽減)のみで,感覚障害や筋力低下を認めない.
3) 頚部右側屈で症状再現.
4) 単純X線像で頚椎症性変化なし.
→本症例では柔道の練習中の頚部痛があり,診断は比較的容易であるが,受傷後に安静のみで症状が軽減したため,医療機関への受診が遅れたと思われた.
参考文献
1) 阿部 均:アメリカンフットボールにおける頚部の外傷―障害-頚部のメディカルチェックと医学的な予防対策.臨床スポーツ医学16:1251-1258,1999
2) 阿部 均:ラグビーにおける頚部外傷の実態と予防.骨・関節・靱帯13(3):219-225,2000
3) 阿部 均:バーナー症候群.臨床スポーツ医学25:63-68,2008
4) Clancy WG, Brand RL, Bergfield SA:Upper trunk brachial plexus injuries in contact sports. Am J Sports Med 5:209-216, 1977
5) Fourre M:On-site management of cervical spine management. Physic Sportsmed 19:53-55, 1991
6) 藤谷博人,中嶋寛之,黒澤 尚・他:関東大学アメリカンフットボール秋季公式戦における過去13年間の外傷―近年の傾向とその対策.整スポ会誌25:263-268,2005
7) 福井尚志:スポーツによる頚部神経根,腕神経叢損傷.臨床スポーツ医学8:981-985,1991
8) Meyer SA, Scholte KR, Callaghan JJ, et al:Cervical canal stenosis in collegiate football players. Am J Sports Med 22:158-166, 1994
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