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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻4号

2013年04月発行

文献概要

症例報告

大腿切断5年後に断端神経腫を発症した1例

著者: 垣内裕司1 原仁美1 秋末敏宏1 河本旭哉1 黒坂昌弘1

所属機関: 1神戸大学大学院整形外科

ページ範囲:P.429 - P.432

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 症例は45歳の男性で,5年前に大腿切断を受け義足歩行を行っていた.特に誘因なく断端部の疼痛により義足歩行が不可能となった.臨床症状およびMR所見から断端神経腫と診断し,まずは保存的治療を行った.プレガバリンの内服が安静時痛に対して有効であったが,義足歩行は不可能であったため,断端神経腫切除術を施行した.断端神経腫は神経切断時の不適切な処理により発症すると考えられているが,その治療方法や発症予防法は確立されていない.今回われわれは神経結紮処理のみで断端神経腫を切除し良好な結果を得ることができた.

参考文献

1) Burchiel KJ, Johans TJ, Ochoa J:The surgical treatment of painful traumatic neuromas. J Neurosurg 78:714-719, 1993
2) Ducic I, Mesbahi AN, Attinger CE, et al:The role of peripheral nerve surgery in the treatment of chronic pain associated with amputation stumps. Plast Reconstr Surg 121:908-914, 2008
3) Kitcat M, Hunter JE, Malata CM:Sciatic neuroma presenting forty years after above-knee amputaion. Open Orthop J 30:125-127, 2009
4) Lewin-Kowalik J, Marcol W, Kotulska K, et al:Prevention and management of painful neuroma. Neurol Med Chir (Tokyo) 46:62-67, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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