icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻5号

2013年05月発行

文献概要

臨床経験

骨粗鬆症性腰椎椎体骨折に伴う椎間孔狭窄症―画像的特徴と手術法の検討

著者: 大橋正幸1 山崎昭義1 勝見敬一2 庄司寛和1 渡辺慶2 矢尻洋一3 保坂登4 森田修5 遠藤直人2

所属機関: 1新潟中央病院整形外科脊椎・脊髄外科センター 2新潟大学医歯学総合病院整形外科 3厚生連長岡中央総合病院整形外科 4新潟労災病院整形外科 5新潟県立新発田病院整形外科

ページ範囲:P.503 - P.506

文献購入ページに移動
 背景:骨粗鬆症性腰椎椎体骨折に伴う椎間孔狭窄症の病態や治療に関する報告は少ない.

 対象と方法:手術治療を行った22例を対象とし,椎間孔狭窄の病態と術式別の臨床成績を検討した.

 結果:約82%は当該椎間孔の上位椎体尾側終板骨折を合併していた.手術術式では,後方除圧固定術と後方固定術の臨床成績は同等であった.

 結論:椎体尾側終板骨折に下肢痛を伴っている場合,椎間孔狭窄の関与を念頭に置くべきである.手術では後方要素をできる限り温存した後方固定術が望ましいと考える.

参考文献

1) 石元優々,山田 宏,橋爪 洋・他:骨粗鬆症性脊椎椎体骨折後に生じた遅発性神経根症.臨整外45:619-623,2010
2) 村松孝一,蜂谷裕道,宮下直之・他:腰椎圧迫骨折に伴う脊柱管狭窄に対するPLIFの1経験.J Tohkai Spinal Surg 11:132-134, 1997
3) 阪口哲朗,古瀬清司,小坂泰一:腰椎圧迫骨折によるpedicular kinkingに対するDynamized ISOLA Instrumentationの治療経験.山梨医学29:226-229,2001
4) 渋谷 整,岡 史朗,小原健夫・他:腰椎圧迫骨折後に腰部神経根障害を生じた1例.西日脊椎研会誌26:265-271,2000
5) 豊田 剛,山﨑郁哉,瀧澤 勉・他:腰椎圧迫骨折の椎弓根下部骨折による腰部神経根症を来たした1例.中部整災誌52:1121-1122,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら