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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻5号

2013年05月発行

文献概要

症例報告

遷延治癒を起こした第4足趾末節骨-中節骨癒合骨骨折に対してvariable pitch headless compression screwを用いて手術した1例

著者: 飛田正敏1 市本裕康1 勝部浩介1 河野大助1 野崎健治1 中島大介1 齊鹿稔1

所属機関: 1島根県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.517 - P.520

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 第4足趾末節骨-中節骨癒合骨骨折に対してvariable pitch headless compression screwを用いて手術した1例を報告する.患者は42歳の女性で,歩行中,誤って柱に右第4足趾をぶつけて受傷し,同日初診した.初診時単純X線像では第4足趾の末節骨と中節骨の癒合骨に横走する骨折線を認めた.当初,保存的に治療したが,骨折部の転位が徐々に増大して疼痛も持続したため,受傷後15週で手術した.手術は趾間ブロック後に趾尖部からAcutrak 2® micro screwを挿入した.術後2カ月で骨癒合し,術後1年の現在,圧痛,歩行時痛とも消失している.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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