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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻6号

2013年06月発行

文献概要

連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・31

膝関節

著者: 山本惠太郎12 帖佐悦男1

所属機関: 1宮崎大学医学部整形外科 2宮崎江南病院整形外科

ページ範囲:P.591 - P.594

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診断のポイント

 まずは問診(医療面接)による詳細な病歴や自覚症状の聴取である.既往歴でOsgood-Schlatter病などの骨端症の有無も聴取する.他覚的検査として,腫れや膝蓋跳動の有無,圧痛,可動域制限などをチェックする.局所の圧痛を調べる場合は,患者の訴えた疼痛部位を最後に行うとして,周囲から丹念に診るべきである.次いで,Lachmanテストや内・外反ストレスなどの不安定性テスト,可能ならMcMurrayテストやApleyテストなどの疼痛誘発テストを行う.この際も,必ず健側との左右差を確認する.画像検査として単純X線撮影(正面・側面・軸位の3方向に加え顆間窩撮影も有用)からCT,MRIなどで順次診断を進める.

参考文献

1) Eggers AK, Becker C, Weimann A, et al:Biomechanical evaluation of different fixation methods for tibial eminence fractures. Am J Sports Med 35:404-410, 2007
2) Meyers MH, Mckeever FM:Fracture of the intercondylar eminence of the tibia. J Bone Joint Surg Am 52:1677-1684, 1970
3) Zaricznyj B:Avulsion fracture of the tibial eminence;Treatment by open reduction and pinning. J Bone Joint Surg Am 59:1111-1114, 1977

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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