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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻7号

2013年07月発行

文献概要

論述

橈骨遠位端骨折に対するAcuLoc® plateとVariAx® plateの治療成績の比較

著者: 田中聡一1 国分毅1 美舩泰1 西本華子1 無藤智之1 名倉一成2 黒田司3 黒坂昌弘1

所属機関: 1神戸大学大学院整形外科 2神戸労災病院整形外科 3新須磨病院整形外科

ページ範囲:P.689 - P.692

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 背景:橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートの治療成績を比較検討した.

 対象:2008~2012年に手術を行った43例を対象とした.24例にAcuLoc® plate(A群),19例にVariAx® plate(V群)を使用した.

 結果:関節可動域,平均矯正損失,臨床評価に両群間で有意差は認めなかった.しかし,A群の1例で長母指屈筋腱損傷と正中神経障害を認めた.

 考察:2種のプレートはともに良好な術後成績を示した.合併症予防のためには正確な解剖学的整復と良好なプレート設置位置が重要である.

参考文献

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plateの治療経験.骨折33:576-580,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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