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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻7号

2013年07月発行

文献概要

連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・32

肘関節

著者: 大倉俊之1 帖佐悦男2

所属機関: 1県立日南病院整形外科 2宮崎大学医学部整形外科

ページ範囲:P.725 - P.728

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診断のポイント

1) 左上肢から転落して受傷し,肘関節から前腕の著しい腫脹と肘関節の自動運動困難を認めた.

2) 肘関節X線撮影は,正側2方向撮影が基本である.しかし,受傷直後で脱臼を伴っている場合は困難であるが,より詳細な観察には4方向撮影が望ましい.本症例では,X線検査で左肘後方脱臼と診断した.本症例は17歳であり,骨端線はほぼ閉鎖していた.しかし,成長期の肘関節の外傷で軟骨成分が多い場合には,骨折の正確な診断のために健側のX線像と比較する必要がある.

3) より詳細な骨折および軟部組織損傷の評価には,CT,MRIが有効である.

参考文献

1) 堀内行雄,川島秀一,菊地淑人:小児肘関節脱臼骨折の治療.整形・災害外科50:1573-1545,2007
2) Neill Cage DJ, Abrams RA, Callahan JJ, et al:Soft tissue attachments of the ulnar coronoid process. An anatomic study with radiographic correlation. Clin Orthop Relat Res 320:154-158, 1995
3) 西山賢治,高田治彦,下垣浩一・他:肘関節脱臼骨折の治療経験.中部整災誌48:99-100,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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