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連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・32
肘関節
著者: 大倉俊之1 帖佐悦男2
所属機関: 1県立日南病院整形外科 2宮崎大学医学部整形外科
ページ範囲:P.725 - P.728
文献購入ページに移動1) 左上肢から転落して受傷し,肘関節から前腕の著しい腫脹と肘関節の自動運動困難を認めた.
2) 肘関節X線撮影は,正側2方向撮影が基本である.しかし,受傷直後で脱臼を伴っている場合は困難であるが,より詳細な観察には4方向撮影が望ましい.本症例では,X線検査で左肘後方脱臼と診断した.本症例は17歳であり,骨端線はほぼ閉鎖していた.しかし,成長期の肘関節の外傷で軟骨成分が多い場合には,骨折の正確な診断のために健側のX線像と比較する必要がある.
3) より詳細な骨折および軟部組織損傷の評価には,CT,MRIが有効である.
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