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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻8号

2013年08月発行

文献概要

症例報告

診断治療に股関節鏡が有用であった滑膜骨軟骨腫症の2例

著者: 菅野真彦1 宮坂健1 原田義忠1

所属機関: 1千葉県済生会習志野病院千葉関節外科センター

ページ範囲:P.809 - P.812

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 症例は46歳女性と61歳女性で,両症例とも片側の股関節痛を主訴に受診した.画像検査で滑膜骨軟骨腫症と診断し,当院で手術を施行した.1例目では股関節鏡視下で摘出困難であったため前側方侵入で摘出した.2例目では鏡視下で摘出しえた.股関節鏡は本疾患の診断,治療に有用であった.摘出困難な場合でも,腫瘍の大きさ,局在を鏡視下に同定することにより,小侵襲の進入法で摘出が可能であり,股関節鏡選択のメリットは大きいと考える.

参考文献

1) 茶川一樹,田中 浩,礒部淳一・他:股関節に発生した滑膜骨軟骨腫症の治療経験.整形外科と災害外科58:693-698,2009
2) 原田義忠:股関節の滑膜性骨軟骨腫症.骨・関節・靱帯20:1183-1187,2007
3) Maurice H, Crone M, Watt I:Synovial chondromatosis. J Bone Joint Surg Br 49:807-811, 1988
4) 大木 勲,神沼誠一,渡辺脩助:股関節に発生した興味あるosteochondromatosisの2症例について.臨整外12:1008-1013,1977

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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