文献詳細
書評
文献概要
骨関節のMRIはレントゲン撮影についで日常的に行われる検査で,現在では総合病院から一般開業医まで広く普及している.MRIの読影能力が関節に関わる臨床医の能力に比例しているといっても過言でない.さらに,撮影方法や解像度は日々飛躍的に改良されており,得られる情報量も過去のMRIとは雲泥の差である.このような診断機器の発展に,臨床医は踊らされるのではなく,巧みに操り利用していく必要がある.
6年前の2007年という比較的最近出版された「関節のMRI」であるが,3T・MRIの普及,フィルムレス導入,新たな病態への対応など,すでに大幅に改訂が必要と判断されたため,今回第2版の発行となった.その変化は,ページ数が568頁から934頁と大幅に増加したことからもわかるように,「最新のMRIに対応する必要十分な書籍」といえる充実ぶりである.具体的に使用されている画像は可能な限り3Tの良質なものになっており,仙腸関節や胸鎖関節などの比較的遭遇する部位も追加となっている.脊椎疾患もさらに充実されており,また,各関節では滑液包炎や術後変化など,頻度は多いがこれまであまり解説されていなかった項目も増えており,まさにかゆいところに手が届く出来となっている.
6年前の2007年という比較的最近出版された「関節のMRI」であるが,3T・MRIの普及,フィルムレス導入,新たな病態への対応など,すでに大幅に改訂が必要と判断されたため,今回第2版の発行となった.その変化は,ページ数が568頁から934頁と大幅に増加したことからもわかるように,「最新のMRIに対応する必要十分な書籍」といえる充実ぶりである.具体的に使用されている画像は可能な限り3Tの良質なものになっており,仙腸関節や胸鎖関節などの比較的遭遇する部位も追加となっている.脊椎疾患もさらに充実されており,また,各関節では滑液包炎や術後変化など,頻度は多いがこれまであまり解説されていなかった項目も増えており,まさにかゆいところに手が届く出来となっている.
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