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著者: 土屋弘行
所属機関:
ページ範囲:P.844 - P.844
文献購入ページに移動加齢黄斑変性症に対するiPS細胞の臨床試験が,いよいよ認可されることになりました.まずは安全性試験ということですが,多くの方の期待を背負っている状況は大変だと思います.臨床における安全性と有効性を確認していくために,超えないといけないハードルは多々あると思いますが,正しい道筋をたどっていくことを切に願う次第です.いずれは整形外科領域でもと,だれでも考えますが,まずは治療法のない難病や生命の危機に関わる疾患が治療対象となっていくでしょう.骨や軟骨,筋肉の再生はかなり後になる予感がします.厚生労働省をはじめとする政府関連機関へのお願いは,iPS細胞一辺倒ではなく,日本には他にも控えている素晴らしい研究が多々ありますので,それらへの支援も忘れないで行ってほしいと思います.医学研究は,multidirectionalです.
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