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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻9号

2013年09月発行

文献概要

論述

整形外科疾患患者に対する回復期リハビリテーション病棟の有用性の検討

著者: 坂野友啓1 大石強1 鈴木大介1 山本和史1 後迫宏紀1 水上泰延2 入澤寛3 美津島隆3

所属機関: 1JA静岡厚生連遠州病院整形外科 2JA静岡厚生連遠州病院外科 3浜松医科大学リハビリテーション科

ページ範囲:P.863 - P.867

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 目的:回復期病棟で入院加療した整形外科疾患患者を評価し,回復期病棟の有用性につき検討することである.

 方法と対象:2011年1月からの2年間において急性期病棟から回復期病棟を経て入院加療した整形外科疾患患者のべ273例(女性207例,男性66例)とした.

 結果:在宅復帰率は81.9%,入院中の合併症は26例(9.5%)にみられたが死亡例はなかった.施設・病院への退院は自宅と比べ有意に歩行能力が低かった.

 まとめ:急性期病院に回復期病棟を併設するメリットとしては,スムーズな患者情報伝達,合併症に対する他科と連携した迅速な対応が挙げられた.

参考文献

1) 船越政範,宮野佐年:回復期リハビリテーション病棟から急性期病院に転院した患者に関する検討.臨床リハ15:972-976,2006
2) 橋本洋一郎,米原敏郎,寺崎修司・他:急性期病院から回復期リハビリテーション病棟に望むもの.リハ医学42:627-633,2005
3) 畠山 功,高橋茂樹,佐藤千春・他:回復期リハビリテーション病棟入院患者における身体機能と身体活動量の関連性.北海道理療27:46-51,2010
4) 回復期リハビリテーション病棟協会:回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書,2013
5) 小牧 亘,松元征徳,本部浩一・他:回復期リハビリテーション病棟の役割と問題点―大腿骨近位部骨折患者の認知・歩行評価を通して.宮崎医会誌34:31-36,2010
6) 只石朋仁,工藤健一,和田来緒・他:回復期リハビリテーション病棟における大腿骨近位部骨折者の自宅退院例の特徴.北海道リハ会誌36:41-44,2011
7) 山本佳昭:合併症により急性期病院へ転院した患者について―転院後の転帰を含めた検討.臨床リハ20:595-598,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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