文献詳細
連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・1【新連載】
文献概要
Abstruct
超音波診断において,肘関節の軟部組織は表層に近いので,比較的浅い部位の観察に適した器機設定(周波数とフォーカス)で行う.掌側,背側,尺側,橈側から肘関節全体を観察し,長軸短軸,左右比較を行う.超音波診断上,骨のメルクマールとなる部位は橈骨頭,尺骨鉤状突起,肘頭,内側上顆,外側上顆,肘頭窩などである.骨,関節軟骨面が明瞭に描出される方向にプローブを操作し,肘伸展屈曲,外内反,回内外反ストレスなどを加えて観察する必要もある.小児の肘関節は正常な骨端線の走行を把握して診断する.外側型野球肘には上腕骨小頭の掌側,背側からの形状,骨端線の走行を,内側型野球肘には内側側副靱帯前方線維,内側上顆の解剖を,後方型野球肘には肘頭,肘頭窩の形状を理解して診断することが重要である.
超音波診断において,肘関節の軟部組織は表層に近いので,比較的浅い部位の観察に適した器機設定(周波数とフォーカス)で行う.掌側,背側,尺側,橈側から肘関節全体を観察し,長軸短軸,左右比較を行う.超音波診断上,骨のメルクマールとなる部位は橈骨頭,尺骨鉤状突起,肘頭,内側上顆,外側上顆,肘頭窩などである.骨,関節軟骨面が明瞭に描出される方向にプローブを操作し,肘伸展屈曲,外内反,回内外反ストレスなどを加えて観察する必要もある.小児の肘関節は正常な骨端線の走行を把握して診断する.外側型野球肘には上腕骨小頭の掌側,背側からの形状,骨端線の走行を,内側型野球肘には内側側副靱帯前方線維,内側上顆の解剖を,後方型野球肘には肘頭,肘頭窩の形状を理解して診断することが重要である.
参考文献
1) Sasaki, et al:Ultrasonographic assessment of the ulnar collateral ligament and medial elbow laxity in college baseball players. J. Bone and Jouint Surg. Am 84:525-531, 2002
2) Sugimoto K, et al:Ultrasonographic evaluation of the ulnar collateral ligament, J JaSOU 6:187-188, 1994
3) 杉本勝正・他:肘内側側副靱帯損傷の自然経過.J JaSOU 9:15-19, 1997
掲載誌情報