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連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・1【新連載】
肘関節の超音波診断
著者: 杉本勝正1
所属機関: 1名古屋スポーツクリニック
ページ範囲:P.897 - P.905
文献購入ページに移動超音波診断において,肘関節の軟部組織は表層に近いので,比較的浅い部位の観察に適した器機設定(周波数とフォーカス)で行う.掌側,背側,尺側,橈側から肘関節全体を観察し,長軸短軸,左右比較を行う.超音波診断上,骨のメルクマールとなる部位は橈骨頭,尺骨鉤状突起,肘頭,内側上顆,外側上顆,肘頭窩などである.骨,関節軟骨面が明瞭に描出される方向にプローブを操作し,肘伸展屈曲,外内反,回内外反ストレスなどを加えて観察する必要もある.小児の肘関節は正常な骨端線の走行を把握して診断する.外側型野球肘には上腕骨小頭の掌側,背側からの形状,骨端線の走行を,内側型野球肘には内側側副靱帯前方線維,内側上顆の解剖を,後方型野球肘には肘頭,肘頭窩の形状を理解して診断することが重要である.
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