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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻9号

2013年09月発行

文献概要

臨床経験

頚椎後縦靱帯骨化症(非骨傷性頚髄損傷合併例を含む)の骨化タイプ別椎間可動域および脊髄面積

著者: 伊藤圭吾1 湯川泰紹1 町野正明1 加藤文彦1

所属機関: 1中部労災病院整形外科

ページ範囲:P.907 - P.912

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 背景:Reconstruction-CTの登場で靱帯骨化の形態がより詳細にわかるようになった.

 方法と対象:頚椎後縦靱帯骨化症(以下C-OPLL)患者の骨化タイプをreconstruction-CTを用いて3タイプ(連結部,被覆部,非連結部)に分類し,タイプ別に椎間可動域と脊髄面積とを計測した.非骨傷性頚髄損傷を来したC-OPLL患者では脊損発生部の検討をした.

 結果:骨化が椎間板後方で連続していても椎間可動性は残余しており,脊髄面積にも変化を生じていた.骨化の途絶部での脊髄損傷発生率は64%であった.

参考文献

1) Chang H, Kong CG, Won HY, et al:Inter- and intra-observer variability of a cervical OPLL classification using reconstructed CT images. Clin Orthop Surg 2(1):8-12, 2010
2) 伊藤圭吾,湯川泰紹,堀江裕美子・他:頚椎後縦靱帯骨化における頚椎前後屈脊髄面積変化.日脊会誌17(1):519,2006
3) Kameyama T, Hashizume Y, Ando T, et al:Spinal cord morphology and pathology in ossification of posterior longitudinal ligament. Brain 118:263-278, 1995
4) 神谷光史郎,藤由崇之,川辺純子・他:頚椎後縦靱帯骨化症における単純X線とCTでの骨化型分類の評価の検討.J Spine Res 2:1679-1682,2011
5) 厚生労働省特定疾患対策研究事業「脊椎靱帯骨化症に関する研究」班:頚椎後縦靱帯骨化症診療ガイドライン.南江堂,東京,p51-52,2005
6) 厚生労働省特定疾患対策研究事業「脊椎靱帯骨化症に関する研究」班:頚椎後縦靱帯骨化症診療ガイドライン.南江堂,東京,p56,2005
7) Matsunaga S, Kukita M, Hayashi K, et al:Pathogenesis of myelopathy in patients with ossification of the posterior longitudinal ligament. J Neurosurg 96(2 Suppl):168-172, 2002
8) Tsuyama N:Ossification of the posterior longitudinal ligament of the spine. Clin Orthop Relat Res 184:71-84, 1984
9) 山浦伊裟吉,藤井紘三,斎藤 俊:頚椎後縦靱帯骨化症の臨床的観察.整形外科25:253-267,1974

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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