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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻9号

2013年09月発行

文献概要

臨床経験

腰部脊柱管狭窄症における神経根ブロックの意義

著者: 蓑田正也1 良川昌鳳1 岡本剛治1 真鍋道彦1 赤羽志保1 謝典穎1

所属機関: 1神戸百年記念病院整形外科

ページ範囲:P.925 - P.928

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 目的:腰部脊柱管狭窄症(以下,LSCS)の治療法における選択的神経根ブロック(以下,神経根ブロック)の有効性について検討した.

 対象と方法:LSCSに対し神経根ブロックを施行した81例について,ブロックの効果持続期間,最終的な治療方法などについて調査した.

 結果:神経根ブロックの効果が5日以上持続した53例のうち,48例(90.6%)は手術加療を回避することができたが,効果が4日以内であった28例では,12例(42%が手術加療を要した.

 まとめ:LSCSにおいて,神経根ブロックの効果持続期間は治療の予後予測に有用である.

参考文献

1) 近間知尚,生田 光,横山信彦・他:腰部神経根症に対する神経根ブロックの有効性.整形外科と災害外科60:95-100,2011
2) 小西 明,今井 健,石井秀典・他:腰部脊柱管狭窄症に対する神経根ブロック.日本腰痛会誌9:58-62,2003
3) Narozny M, Zanetti M, Boos N:Therapeutic efficacy of selective nerve root bolocks in the treatment of lumbar radicular leg pain. Swiss Med Wkly 131(5-6):75-80, 2001
4) Slipman CW, Issac Z:The role of diagnostic selective nerve root blocks in the management of spinal pain. Pain Physician 4:214-226, 2011
5) 田口敏彦,豊田 耕一郎,大中博司・他:NEW MOOK 整形外科9.腰部脊柱管狭窄症.金原出版,東京,pp105-109,2001
6) 渡辺栄一:保存療法としての神経根ブロック.骨・関節・靱帯9:55-61,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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