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著者: 高岸憲二
所属機関:
ページ範囲:P.944 - P.944
文献購入ページに移動日本の肩関節外科医の長年の希望でしたリバース型人工肩関節が,本年4月から使用されています.1990年代にヨーロッパ,北米で認可され,2000年代に韓国,中国などアジアの多くの国々で認可されており,整形外科領域ではわが国におけるデバイス・ラグの代表格でした.リバース型人工肩関節は,治験せずにPMDA(医薬品医療機器総合機構)で認可された整形外科領域では最初の医療機器になります.使用にあたっては日本整形外科学会が作成したリバース型人工肩関節ガイドラインを参考にする必要があり,術者の条件として日整会が認定した講習会を必ず受講する必要があります.受講資格としては,日整会認定医であり,肩の手術を一定数以上術者として経験している必要があります.現在までに約150名の整形外科医が受講されています.また,予後を調査するために今後5年間は全例手術登録(日本人工関節学会のホームページ参照)を行います.
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