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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻11号

2014年11月発行

文献概要

連載 いまこそ知りたい臨床医に必要な放射線の知識Q&A・11

Q11 福島原発事故 3.住民の健康リスク

著者: 鈴木啓司1 山下俊一1

所属機関: 1長崎大学原爆後障害医療研究所社会医学部門放射線災害医療学研究分野

ページ範囲:P.1012 - P.1015

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 放射線の健康影響の中でも,急性の低線量被ばくあるいは慢性的な低線量率の低線量放射線被ばくによる確率的なリスク論については種々議論が多いところです.特に,放射線防護の観点から導き出されている閾値なしの直線(LNT)モデルは,実際の健康リスクを拡大して,より安全側に立った規制と基準づくりの原則となっています.無益無用な被ばくをさせてはならないという大前提で防護基準が作られていますが,東日本大震災に伴う東京電力株式会社福島第一原子力発電所(以下,福島第一原発)の事故では,公衆被ばくと言う大問題が生じました.そこで,まず政府指示を踏まえながら,被ばく線量から住民の健康リスクについて考えてみたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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