icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻11号

2014年11月発行

文献概要

誌上シンポジウム 運動器画像診断の進歩

最先端の超音波技術—超音波エラストグラフィを中心に

著者: 山本宣幸1

所属機関: 1東北大学大学院医学研究科外科病態学講座整形外科学分野

ページ範囲:P.991 - P.994

文献購入ページに移動
 超音波エラストグラフィは非侵襲的かつ簡便に腱や筋肉の弾性を評価できる画期的な技術である.非侵襲的に計測できるため健常人での計測が可能になり,これにより変性疾患の病態解明や治癒過程の評価がかなり行えるようになった.さらに音響カプラーの登場によって個体間の比較が可能となり,われわれはこの音響カプラーを併用した超音波エラストグラフィを用いて,生体での筋や腱の軟部組織評価を行ってきた.本稿ではこれまで行ってきた研究と計測の問題点について主に解説する.

参考文献

1) Fatemi M, Greenleaf JF:Ultrasound-stimulated vibro-acoustic spectrography. Science 280:82-85, 1998
2) 石川博明,村木孝行,山本宣幸・他:肩こりと筋の硬さの関係.Real-time tissue elastographyを用いた検討.第23回日本整形外科超音波研究会,2011年7月
3) Hatta T, Yamamoto N, Sano H, et al:In vivo measurement of rotator cuff tendon strain with ultrasound elastograpy:an investigation using a porcine model. J Ultrasound Med 33:1641-1646, 2014
4) 早川 敬,山本宣幸,佐野博高・他:若年者と高齢者の健常肩腱板の弾性の違い.Real-time tissue elastographyによる評価.肩関節36:315-318, 2012
5) Muraki T, Ishikawa H, Morise S, et al:Assessment of Elasticity of the Supraspinatus Muscle and Tendon using Ultrasound Elastography. Presented at the 2012 American Academy of Orthopedic Surgery Annual Meeting, February 7-11 in San Francisco.
6) Yamaguchi J, Hasegawa H, Kanai H:Measurement of displacement and strain in biological tissue generated by ultrasonic dual acoustic radiation force. J Med Ultrasonics 39:279-281, 2012
7) 山本宣幸,村木孝行,井樋栄二:小さな腱板不全断裂の診断.Vibro-acoustographyという新しい画像技術を用いて.第39回日本肩関節学会,2012年10月4,5日,東京
8) 山本宣幸,早川 敬,佐野博高・他:肩腱板の深層は経年的に硬くなる.超音波エラストグラフィを用いた評価.第28回日本整形外科基礎学術集会,2013年

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら