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雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科49巻12号

2014年12月発行

雑誌目次

視座

整形“外科”

著者: 永島英樹

ページ範囲:P.1051 - P.1051

 不本意にも,筆者の長男は京都で浪人生活をしている.もちろん1人暮らしである.先日,たいして勉強もしていないのに,運動不足の解消とかでジョギングをしたそうである.慣れないことをしたためだろう,足関節を捻挫してしまった.捻挫くらいなら手術を受けることもなかろうと考え,なんと内科診療所を受診した.なぜ内科なのかと尋ねると,整形外科はその名称に“外科”がついているので,手術ばかりする科と思い込んでいたという.小さい頃から,父親が緊急手術のためにしばしば呼び出されるのを目にしてきたことも,この思い込みの原因のようだ.自分の息子が,父親の仕事内容を理解していなかったことに愕然とし,日頃の教育ができていなかったと猛省した次第である.一方,その診療所で父親の職業を聞かれたのではとハラハラしていたのだが,幸いにもばれなかったようで,恥の上塗りを免れることができ,安堵したのも事実である.

 循環器内科と心臓血管外科のように保存療法と手術療法を分担している領域とは異なり,眼科,耳鼻咽喉科,泌尿器科,産科婦人科などには,名称に“外科”はついていない.確かに,整形外科には“外科”がついているので,筆者の息子でさえ誤解したのかもしれない.一方で,たまに中学校の同窓会に参加すれば,不惑を越えたはずの女子たちから“シワを伸ばして”とか“アゴをすっきりさせて”と頼まれることがよくある.彼女たちのように,整形外科と美容外科との区別がつかない者はいまだに多い.よくよく考えてみると,整形外科ほど誤解されている診療科はないのかもしれない.

論述

大きなグレノイド骨欠損を伴う外傷性肩関節前方不安定症に対するハイブリッド手術—Bankart法併用烏口突起移植術

著者: 濱崎雅成 ,   末永直樹 ,   大泉尚美 ,   吉岡千佳 ,   山根慎太郎 ,   岩崎倫政

ページ範囲:P.1053 - P.1058

 背景:これまで,大きなグレノイド骨欠損を伴う外傷性肩関節前方不安定症に対して,烏口突起移植術である直視下のLatarjet法あるいはBristow法が行われてきた.近年は鏡視下にも行われるようになってきたが,手術手技が煩雑で種々の合併症が報告されていること,本邦では専用デバイスの使用ができないことなどによりいまだ広く普及していない.2007年から当科では直視下法と鏡視下法の利点を取り入れたハイブリッドBankart法併用烏口突起移植術(以下,ハイブリッド法)を行ってきた.本研究の目的は,同法の手術成績と画像評価について調査することである.

 対象と方法:2007年から当科でハイブリッド法を施行した12例中,半年以上の経過観察が可能で術後CTを施行した9例9肩を対象とした.全例男性で手術時平均年齢は23.1歳(16〜46歳)であった.術後合併症,再脱臼の有無,単純X線で変形性関節症(OA)の進行および偽関節の有無,術後CTで移植骨の設置位置を評価した.CT評価は,①水平面像で関節面に対する内外側方向の位置と,②3次元画像で骨欠損部縦径に対する移植骨の被覆率を計測した.経過観察期間は平均17カ月(9〜44カ月)であった.

 結果:術後合併症は皮下血腫を1例に認めたが,神経損傷,感染はなかった.術後再脱臼を来した症例はなかった.OAの進行,偽関節を同一症例の1例に認めた.移植骨の設置位置は,内・外側方向では9例すべてが関節面と良好に連続しており,骨欠損部の被覆率は75%以上が7例,60〜74%が2例であった.

 まとめ:脱臼の再発・変形性関節症の進行などについては,さらに長期の評価を行う必要があるが,ハイブリッド法では術後合併症も少なく,良好な移植骨設置位置が得られていた.

整形外科手術における早期創開放療法の検討—前向き無作為化比較試験

著者: 鈴木拓 ,   松丸聡 ,   山内俊之 ,   武田和樹 ,   弘實透 ,   加藤敦史 ,   稲葉尚人 ,   吉田祐文

ページ範囲:P.1059 - P.1063

 背景:整形外科手術症例に対し,術後早期創開放の安全性について検討した.

 対象と方法:術後10〜14日に創を開放する従来療法,術後2〜5日に創を開放する開放療法に無作為に振り分け,早期および晩期感染の有無,術後1,2週目の白血球数,CRP,合併症について検討した.

 結果:従来療法に0.7%(2/267例),開放療法に1.4%(3/220例)に,術後早期の表層感染を認め,血液検査においては両群に有意差を認めなかった(P>0.05).

 まとめ:術後早期の創開放療法は概ね安全に行うことができる手技であった.

調査報告

脊椎手術におけるJ-VAC®ドレーン設置の注意点—黒点の意義についての考察

著者: 石元優々 ,   川上守 ,   中尾慎一 ,   喜多彬 ,   松岡淑子

ページ範囲:P.1065 - P.1069

 背景:J-VAC®ドレーン留置時に皮膚固定の目安として,ドレーンに黒点が記されている.しかし,黒点を皮膚に合わせると溝開始部が筋肉内や筋膜に位置し,吸引力が低下する可能性がある.

 対象と方法:J-VAC®ドレーンを用いて溝開始部を圧迫したときの吸引力について調べた.

 結果:溝開始部を圧迫すると吸引されないことが証明された.

 まとめ:J-VAC®ドレーンの特性を考慮し,今後ドレーン留置時には黒点を無視して,スレッドの最近位部を創の中心部に留置することを推奨する.

高齢者慢性腰痛症に対する薬物療法—プレガバリンとオピオイドの比較

著者: 酒井義人 ,   原田敦 ,   伊藤定之

ページ範囲:P.1071 - P.1079

 背景:慢性腰痛症の薬物療法ではプレガバリンやオピオイドの有効性が報告される一方,副作用も少なくなく高齢者に対する投与は慎重に行われるべきである.

 対象と方法:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)無効例の65歳以上の慢性腰痛症65例に対するプレガバリンとオピオイドの効果を評価した.

 結果:両薬剤の効果には差がなかったが,効果発現時期はプレガバリン10.2日,オピオイド6.1日で有意差を認めた.プレガバリンは神経障害性疼痛に,オピオイドは非神経障害性疼痛に有効であった.

 まとめ:神経障害性疼痛を評価することにより,プレガバリンとオピオイドの使い分けが可能である.

整形外科/知ってるつもり

3Dプリンター人工骨

著者: 鄭雄一

ページ範囲:P.1080 - P.1083

■背景

 世界的な社会の少子高齢化に伴い,不可逆性疾患は加速的に増加している.不可逆性の臓器不全に対しては,原因除去を主な対策とする従来の医療戦略は効果が低く,そのため臓器移植や人工臓器が用いられているが,それぞれドナー不足や機能代替不全の問題があり,最近では組織工学を用いた再生医療が盛んに研究されている.組織工学の3本柱は,細胞源・シグナル因子・足場素材である.iPS細胞などの発見に伴い,細胞源の研究に脚光が当たっているが,他の2者も十分に検討され組み合わせることで臨床的に有用な再生医療が実現する.われわれのグループでは,足場材料とシグナル因子に焦点を当て研究を行っている.今回はそのなかでも,バイオマテリアルの3次元造形に関して述べる.

最新基礎科学/知っておきたい

変形性膝関節症におけるPeriostinの発現とその機能について

著者: 千々松良太 ,   椚座康夫

ページ範囲:P.1084 - P.1088

■はじめに

 変形性関節症(osteoarthritis;OA)は疼痛,関節の変形および機能不全を起こし,中高年者のADL,QOLの低下に深刻な影響を及ぼす疾患である.病態の解明や新たな薬のターゲット探索を目的として,OA軟骨の網羅的な遺伝子発現解析について度々報告されているものの,その詳細な病態メカニズムはいまだ十分に解明されていない.また,治療薬のニーズは高いが,病態に対して根本的に有効な治療薬はいまだ開発されていないのが現状である.本稿ではげっ歯類OAモデル組織の遺伝子発現解析でOAとの関連が示唆されている“Periostin”5,15)について,ヒトのOA軟骨組織における発現とその機能について紹介する.

連載 いまこそ知りたい臨床医に必要な放射線の知識Q&A・12【最終回】

Q12 放射線Q&A

著者: 鈴木啓司 ,   山下俊一

ページ範囲:P.1090 - P.1092

 この1年間,物理学から生物学にかかわる放射線の健康影響について概説してきました.最終回では,これまでに紹介した内容を踏まえてQ&Aの形でまとめてみます.

運動器のサイエンス・9

慢性疼痛増加の機序を探る

著者: 半場道子

ページ範囲:P.1094 - P.1097

世界各国が悩む慢性疼痛の増加

 社会の超高齢化に伴い,世界各国では共通して2つの脅威に直面していると,第1回の冒頭に記した.①認知症患者の増加と②慢性疼痛の増加である.本号からは慢性疼痛の増加を取り上げる.

 慢性疼痛の中でも,筋骨格系に起因する慢性疼痛の患者数は大きく,平成17年度(2005年)の時点で約500万人,医療費概算は約2兆円と算定された(厚生労働省調査).急ピッチで進む社会の高齢化に比例して,変形性関節症患者は平成20年度(2008年)には800万人(推定),人工膝関節置換手術の年間例数は平成21年(2009年)に7万を超え,治療費は700億円と概算されている.運動器の慢性疼痛は日常生活の自立機能にも影響を与え5),変形性関節症や腰痛は,要支援/介護度の面で患者の訴えの第2位を占める.本稿ではこのような現状を背景に,運動器疼痛が慢性化する機序を,最近の神経科学から探っていくことにする.

整形外科最前線 あなたならどうする?・32

整形外科最前線 あなたならどうする?

著者: 江尻荘一 ,   紺野愼一

ページ範囲:P.1099 - P.1103

症例

症例:20歳,男性

主訴:右手の把持動作困難

現病歴:1年前に運搬用ローラーに右手を挟まれ受傷した.母指CM関節開放脱臼,手指多発骨折を伴った手掌部の広範なデグロービング損傷と,手掌動脈弓の欠損が認められた(図1).受傷同日に脱臼整復術,骨接合術,静脈移植による全指の血行再建術,および遊離鼡径皮弁移植術による軟部組織再建を行った(図2).その後,手指の拘縮に対して腱剝離術と関節授動術,および装具療法と作業療法が施行されたが,第1指間の高度な拘縮により物体把持やピンチ動作が困難な状態である.

特別寄稿

スクリュー固定を利用した人工膝関節単顆片側置換術—変形性膝関節症に対する成績とアライメントの重要性

著者: 腰野富久

ページ範囲:P.1105 - P.1116

はじめに

 変形性関節症(以下,OA)とくに変形性膝関節症(以下,膝OA)の保存的治療におけるいかがわしい薬物の宣伝には目に余るものがある.一部の一般用医薬品,健康食品など通信販売業のテレビや新聞への大々的な宣伝をみると,医科学的実証を何も示さず,軟骨成分物質を服用すれば軟骨の摩耗がなくなり,すべてが解決するかのように謳っている.嘆かわしい次第である.膝OA1)は変形に原因があり,それに基づく関節症であって,変形を矯正しない限り治療にならないのである.

 今回,開発してきたスクリュー固定を利用した人工膝関節単顆片側置換術(unicompartment knee arthoroplasty,UKA)(Screw Uni Knee)による治療についてまとめる機会を得たので,その概要を述べる.現在一般的に行われている膝OAの手術ではないが,UKAは特異な経過をたどって発達した手術であり,それも踏まえて報告する.

 本稿で述べる内側型膝OAの外科的治療として施行したUKAでは,脛骨コンポーネントをスクリュー固定する単顆型人工膝関節(Uni Compartment Knee,ナカシマメディカル社)(図1)を用いた.結論から言えば,成績は良好で,looseningは皆無であった.好成績の理由は,下肢のアライメントを良好にしたことと,および屈曲拘縮を解消したことである.この手術はreplacementというよりもrealignmentであり,屈曲拘縮が膝蓋・大腿関節(以下,PF関節)の疼痛を来すことは他の膝手術の場合と同様である.

 膝内側置換術の成績を報告しても,アライメント(とくに立位のアライメント)に言及していない報告は参考とはならない.また,屈曲拘縮の残存している症例の多い報告や屈曲拘縮に言及していない報告も参考とはならない.

臨床経験

大腿骨近位部骨折における深部静脈血栓症の術前発生—下肢静脈超音波検査を用いて

著者: 中島佳子 ,   横井直幸 ,   吉田綾 ,   渡邉寛

ページ範囲:P.1119 - P.1123

 背景:大腿骨近位部骨折術前の深部静脈血栓症(DVT)発生例の患者背景を検討した.

 対象と方法:64例で術前の下肢静脈超音波検査を行った.

 結果:DVTは64例中17例(26.6%)で観察され,近位型5例,遠位型12例であった.近位型DVTは,受傷から2日以内に超音波検査を受けた症例では29例中1例(3.4%),受傷から3日以降に超音波を受けた症例では35人例中4例(11.4%)で発生し,受傷後3日以降での近位型DVTにおいてより高い発生率の傾向を示唆した.

 まとめ:本骨折では,受傷後早期の手術が推奨されているが,本研究では受傷後早期のDVT発生が確認され,下肢静脈超音波検査による術前の積極的な検索が必要と考えた.

斜頚を呈した小児上位頚椎疾患における術中3Dイメージの有用性

著者: 今林英明 ,   細金直文 ,   松川啓太朗 ,   谷戸祥之 ,   大道有加 ,   朝妻孝仁 ,   根本孝一

ページ範囲:P.1125 - P.1129

 背景:斜頚を呈する小児上位頚椎疾患の麻酔下徒手整復は,透視下で整復しCTでの確認を要する.被曝が問題となり,この問題を解決するARCADIS Orbic 3Dによる術中3Dイメージの有用性について報告する.

 対象と方法:保存治療が無効のsplit atlasと環軸椎回旋位固定の2例に全身麻酔下徒手整復を行い,術中3Dイメージを撮影した.

 結果:多断面再構築画像・3D画像で整復位を確認し,ハローベスト固定とした.2例とも再発・可動域制限を認めていない.

 まとめ:術中3Dイメージは,被曝線量も低く術中に整復位を確認できる有用な画像ツールである.

症例報告

圧潰を生じた特発性脛骨内顆骨壊死の1例

著者: 上野哲 ,   柳澤真也 ,   大澤貴志 ,   齋藤健一 ,   高岸憲二

ページ範囲:P.1131 - P.1135

 73歳女性の圧潰を生じた特発性脛骨骨壊死(SONTP)の1例を経験した.SONTPは特発性膝関節骨壊死の中でも比較的稀であり,さらに圧潰を生じた報告例は少ない.本症例ではMRIでLonner分類Type Dと診断し,早期に人工膝関節置換術(TKA)を行った.術後1年の時点で良好な結果を得たので報告する.

書評

『整形外科レジデントマニュアル』 フリーアクセス

著者: 松田秀一

ページ範囲:P.1083 - P.1083

 非常に完成度の高いマニュアルである.整形外科医としては常に最低限の知識を持ち合わせておく必要があるが,レジデントはもちろんまだ知識が十分ではない.したがってすぐに手元で調べる必要性が生じたときには,白衣のポケットに入る程度のコンパクトな本が役に立つ.本書はできるだけかさばらないようにページの途中からも新たな単元が始まっているが,見やすい見出しが立てられてあり,とてもわかりやすい構成になっている.また,図,写真が多く,経験の少ない医師にとっても,理解しやすいように工夫されている.編集を担当された田中栄先生,中村耕三先生および東大整形外科学教室の先生方には大変なご苦労があったと思う.まずこのご努力に深く敬意を表したい.

『実践 がんサバイバーシップ—患者の人生を共に考えるがん医療をめざして』 フリーアクセス

著者: 堀田知光

ページ範囲:P.1135 - P.1135

 わが国でも「がんサバイバーシップ」という概念がようやく普及し始めている.がんサバイバーシップとは「がん経験者がその家族や仲間とともに充実した社会生活を送ることを重視した考え方」を意味している.かつて,がんは不治の病として長期の入院などにより患者は社会から切り離されてきた.しかし,今では早期発見や治療法の進歩などにより生存期間が延長し,多くのがんは長くつきあう慢性疾患として,がんとともに暮らすことが普通の時代になりつつある.

 がん体験者は患者であると同時に生活者であり,社会人でもある.2012年に閣議決定された第2期がん対策推進基本計画では,「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」が全体目標の1つに加えられた.今日,がんは日本人の死亡原因の第1位で年間に約36万人ががんで死亡しているが,一方で,直近のデータでは2014年に約81万人が新たにがんに罹患すると推計されている.したがって年間に約40万人以上のがん経験者が増える計算になる.就労を含めたサバイバーシップの充実は大きな政策課題といえる.

INFORMATION

第15回札幌スポーツ医学セミナー フリーアクセス

ページ範囲:P.1063 - P.1063

日時:2015年(平成27年)2月14日(土曜日) 午後3時〜午後7時30分

場所:ヒルトンニセコビレッジ 3階メインバンケットホール

   〒048-1592 北海道虻田郡ニセコ町東山温泉 

   TEL:0136-44-1111  FAX:0136-44-3224

第3回Four University Symposium of Spine フリーアクセス

ページ範囲:P.1079 - P.1079

会期:2015年3月21日(土) 8:30〜17:30(予定)

会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 北館 大会議室

   〒108-8345 東京都港区三田2-15-45

   http://www.keio.ac.jp/index-jp.html

2015 ICJR Hip Japan フリーアクセス

ページ範囲:P.1103 - P.1103

会期:2015年1月16日(金)・17日(土)

会場:コングレコンベンションセンター

   〒530-0011 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪

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欧文目次 フリーアクセス

ページ範囲:P. - P.

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.1137 - P.1137

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.1138 - P.1138

文献の書き方 フリーアクセス

ページ範囲:P.1139 - P.1139

あとがき フリーアクセス

著者: 土屋弘行

ページ範囲:P.1140 - P.1140

 皆さん,秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか.診療や勉学に励みつつも,無邪気な春の語らいや,華やぐ夏の悪戯や笑い転げたあれこれを想う秋の日であってほしいものです.日本では,季節の移ろいがはっきりしているため,南から北までとても美しい紅葉が随所で楽しめます.ちなみに,金沢周辺ですと,兼六園と金沢城公園はもちろんですが,西田家庭園玉泉園,小松市の那谷寺,もう少し足をのばせば,白山麓や中能登町の石動山があります.来年には,北陸新幹線も開業しますので,狙いを定めておかれてはいかがでしょうか.

 さて,実際に本誌が発行される頃は,駆け足で冬がやって来ているかと思います.今度の冬はどうなるでしょうか? 自然の脅威は年を追ってひどくなっています.多発する大雨洪水警報,土砂災害,台風の大型化,御嶽山の噴火など枚挙に暇がありません.北陸地方は過去3年,大した降雪はありませんが,そろそろ大雪に警戒しないといけないでしょうね.厳しい冬は,また次の春や夏に向けたエネルギーを蓄積する絶好の機会でもあります.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

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