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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻12号

2014年12月発行

文献概要

臨床経験

斜頚を呈した小児上位頚椎疾患における術中3Dイメージの有用性

著者: 今林英明1 細金直文1 松川啓太朗1 谷戸祥之2 大道有加1 朝妻孝仁2 根本孝一1

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科学講座 2独立行政法人村山医療センター整形外科

ページ範囲:P.1125 - P.1129

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 背景:斜頚を呈する小児上位頚椎疾患の麻酔下徒手整復は,透視下で整復しCTでの確認を要する.被曝が問題となり,この問題を解決するARCADIS Orbic 3Dによる術中3Dイメージの有用性について報告する.

 対象と方法:保存治療が無効のsplit atlasと環軸椎回旋位固定の2例に全身麻酔下徒手整復を行い,術中3Dイメージを撮影した.

 結果:多断面再構築画像・3D画像で整復位を確認し,ハローベスト固定とした.2例とも再発・可動域制限を認めていない.

 まとめ:術中3Dイメージは,被曝線量も低く術中に整復位を確認できる有用な画像ツールである.

参考文献

1) Fielding JW, Stillwell WT, Chynn KY, et al:Use of computed tomography for the diagnosis of atlanto-axial rotatory fixation. A case report. J Bone Joint Surg Am 60:1102-1104, 1978
2) 前田純一郎,馬場秀夫,衛藤正雄・他:環軸椎回旋位固定の治療経験.整形外科と災害外科54:35-39,2005
3) Martinez-Lage JF, Martinez Perez M, Cornejo VF, et al:Atlanto-axial rotatory subluxation in children:early management. Acta Neurochir (Wien) 143:1223-1228, 2001
4) Tachibana A, Imabayashi H, Yato Y, et al:Torticollis of a specific C1 dislocation with splitatlas. Spine 35:E672-675, 2010
5) 谷戸祥之,朝妻孝仁,今林英明・他:移動型外科用イメージによる3D撮影時の被曝線量の検討(会).J Spine Research 1:S664,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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