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『神経ブロックのための3D解剖学講座』 フリーアクセス
著者: 成澤弘子1 牧裕1
所属機関: 1新潟手の外科研究所
ページ範囲:P.225 - P.225
文献購入ページに移動神経ブロックの臨床現場に超音波装置が導入されたことにより,多くの医師が神経ブロックを正確かつ安全に行えるようになった.それでも神経ブロックを的確に行うには末梢神経の解剖を十分に理解し,3次元的にイメージできなくてはならない.手術などで末梢神経を直接見る機会が多い整形外科医にとっても,本書の実写による神経解剖は,系統的かつ臨床的に解説されており神経ブロックに必要な神経解剖の理解が得られやすい.固定標本のため脈管系が虚脱しているので実際のイメージと多少異なる感はあるが,超音波画像が随所に掲載されており脈管系との位置関係も解説されているので問題はない.さらにランドマーク法,超音波ガイド下法のいずれに対しても刺入位置,方向の解説がされているので,直ちに臨床に応用できる.3次元的な位置関係の理解は神経ブロックを行ううえでは大変重要である.
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