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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻3号

2014年03月発行

文献概要

臨床経験

初期の体幹ギプス固定は骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の椎体圧潰の進行予防に有用か?―コルセット治療との比較

著者: 井上太郎1 吉原永武2

所属機関: 1中部労災病院整形外科 2豊橋市民病院脊椎外科

ページ範囲:P.291 - P.294

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 目的:本研究は,脊椎圧迫の初期治療において,ギプス固定はコルセット固定と比較して,椎体圧潰を予防することができるかをretrospectiveに検討することを目的とする.

 対象:65歳以上の胸腰椎移行部圧迫骨折の患者52名を対象とした.治療は,ギプス固定群36例とコルセット固定群16例に分け,圧潰率を測定し,経時的椎体圧潰進行度を比較した.

 結果:両群において,椎体圧潰進行度は有意差を認めなかった.

 結論:ギプス固定は,コルセット固定と比較して有用とは言えなかった.

参考文献

1) 千葉一裕,吉田宗人,四宮謙一・他:骨粗鬆症性椎体骨折に対する保存療法の指針策定―多施設共同前向無作為化比較パイロット試験の結果より.日整会誌85:934-941,2011
2) 長谷川雅一,市村正一,里見和彦・他:コルセットによる治療.関節外科29:42-48,2010
3) 川本高基,前田博司,花村浩克・他:高齢者骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折の治療経験―入院期間の短縮を目指した.東海脊椎外科20:146-149,2006
4) 倉都滋之,原田 敦,中野哲雄・他:骨粗鬆症性椎体圧迫骨折に対する外固定治療の現状と課題.オステオポローシス ジャパン17:182-186,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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