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誌上シンポジウム 整形外科外傷治療の進歩
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著者: 金谷文則1
所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科医科学専攻整形外科学講座
ページ範囲:P.308 - P.308
文献購入ページに移動多発外傷では,骨折に対して早期に最終的な固定(early total care)を行うことにより,合併症を少なくするばかりでなく患者管理を容易にし,早期に機能回復が得られる.一方,全身状態不良例では手術がsecond hitとなり予後を悪くする場合があり,damage control orthopaedics(DCO)により,最小限の処置で骨折の安定化を図る必要がある.特に下肢骨折では創外固定が大きな役割を果たす.成人の下肢外傷例では,DCOとして行われた創外固定が最終的な治療になることは少なく,髄内釘やプレート固定に変換されることが多い.
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