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論述
周術期総腓骨神経麻痺―下肢手術での予防と対策
著者: 玉置康之1 百名克文1 田中康之1 井上悟史1 川井康嗣1 打越顕1 丸山征爾1 馬谷直樹1 坂口雅彦1 中村賢司1 古川剛1 岩井輝修1 光澤定己1 仲谷健次1
所属機関: 1日本赤十字社和歌山医療センター整形外科
ページ範囲:P.411 - P.414
文献購入ページに移動対象と方法:対策として,パンフレット作成,総腓骨神経のマーキング,チェックリスト作成,下肢枕の工夫を行った.対象は全身麻酔または腰椎麻酔の下肢手術症例で,対策前の987例をBefore群,対策後の1,196例をAfter群とし,総腓骨神経麻痺発生率を検討した.
結果:麻痺発生率は,Before群0.4%(4例),After群0%(0例)で,有意差を認めた.
まとめ:周術期総腓骨神経麻痺は,医療者側の観察の具体化,患者側への働きかけ,下肢枕の工夫を行うことで予防が可能である.
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