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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻5号

2014年05月発行

文献概要

連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・7

オーバーユースに伴う膝前方の痛み“anterior knee pain”―(1):骨の過労性障害

著者: 皆川洋至1

所属機関: 1城東整形外科

ページ範囲:P.433 - P.442

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はじめに

 スポーツ選手が訴える膝痛で最も多いのは,学会で話題になる半月板や十字靱帯,側副靱帯の損傷ではない.オーバーユースに伴う膝前方の痛み“anterior knee pain:AKP”である.臨床現場で遭遇するAKPには,現在大きく分けて3つの病態が考えられている.膝蓋大腿関節の圧迫・摩擦による膝蓋大腿関節障害,大腿四頭筋の牽引ストレスによる骨や腱の過労性障害,そして膝蓋下脂肪体や滑液包由来の痛みである.今回から3回にわたり,AKPに対する超音波診断について解説していく.オーバーユースに伴うAKPの第1回は「過労性骨障害overuse bone injuries」である.

参考文献

1) Carter DR, Schwab GH, Spengler DM:Tensile fracture of cancellous bone. Acta Orthop Scand 51:733-741, 1980
2) Kaplan SJ, Hayes WC, Stone JL, et al:Tensile strength of bovine trabecular bone. J Biomechanics 18:723-727, 1985
3) 皆川洋至:超音波でわかる運動器疾患.東京,メジカルビュー,2010
4) Mink JH, Deutsch AL:Occult cartilage and bone injuries of the knee:Detection, classification and assessment with MR imaging. Radiology 170:823-829, 1989
5) Miyazaki M, Lee VS:Non-enhanced MR angiography. Radiology 248:20-43, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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