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連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・7
オーバーユースに伴う膝前方の痛み“anterior knee pain”―(1):骨の過労性障害
著者: 皆川洋至1
所属機関: 1城東整形外科
ページ範囲:P.433 - P.442
文献購入ページに移動スポーツ選手が訴える膝痛で最も多いのは,学会で話題になる半月板や十字靱帯,側副靱帯の損傷ではない.オーバーユースに伴う膝前方の痛み“anterior knee pain:AKP”である.臨床現場で遭遇するAKPには,現在大きく分けて3つの病態が考えられている.膝蓋大腿関節の圧迫・摩擦による膝蓋大腿関節障害,大腿四頭筋の牽引ストレスによる骨や腱の過労性障害,そして膝蓋下脂肪体や滑液包由来の痛みである.今回から3回にわたり,AKPに対する超音波診断について解説していく.オーバーユースに伴うAKPの第1回は「過労性骨障害overuse bone injuries」である.
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