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誌上シンポジウム MIS人工膝関節置換術の現状と展望
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著者: 高井信朗1
所属機関: 1日本医科大学大学院医学研究科整形外科学分野
ページ範囲:P.490 - P.490
文献購入ページに移動内側広筋への侵襲を最小にするためにmini-midvastusアプローチ,mini-subvastusアプローチ,quadriceps-sparingアプローチが用いられているが,mini-midvastusアプローチとmini-subvastusアプローチの場合には手術終了時には5cm以上内側広筋が裂けている場合もあり,低侵襲とは言えない.その点,内側広筋の筋膜を全く開けないquadriceps-sparingアプローチは最小侵襲なアプローチと言えるが,日本人では内側広筋が膝蓋骨上極よりも近位で付着する症例が極めて稀であることから,このアプローチが適応できる例は10%前後であるとされている.
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