文献詳細
文献概要
視座
臨床研究ノススメ―日常診療における日々の疑問と発見を大切に
著者: 酒井昭典1
所属機関: 1産業医科大学整形外科
ページ範囲:P.581 - P.581
文献購入ページに移動まず,クリニカルクエスチョンは荒唐無稽なものではダメで,解け得るものを設定しなければなりません.疑問をPICO(patient/intervention/comparison/outcome)形式に定式化します.どんな患者さんにどのような介入を行えば対照と比べてどれだけ結果が違うか,という構成です.次に,statistical power analysisにより仮説を検証するために必要なサンプルサイズ(症例数)を算出します.私は1群のサンプルサイズが30~50名,日々の症例数から概算して1年前後で答えが出る臨床研究を主に行ってきました.次第に,仮説の立て方と統計手法に慣れ,サイエンスレベルも高くなり,論文の投稿雑誌のクオリティも高くなってきました.
掲載誌情報