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視座
海を渡る関節鏡
著者: 織田弘美1
所属機関: 1埼玉医科大学整形外科
ページ範囲:P.673 - P.673
文献購入ページに移動関節鏡は,1931年に高木憲次東大整形外科第二代教授によって考案され,その後は1937年入局の渡辺正毅先生に引き継がれた.渡辺先生は,1949年に東京逓信病院に異動されたが,地道に研究を継続され,1959年に渡辺式21号型関節鏡を完成された.新興光器製作所から発売されたこの関節鏡は,世界初の実用関節鏡であり,現在の関節鏡のプロトタイプとなった.1964年にトロントから東大に留学したRobert Jackson先生が渡辺先生に関節鏡を教わり,帰国後,急速に欧米圏に広まった.その詳細は,Marlene DeMaio先生がClin Orthop Relat Res(471:2443-2448, 2013)に「Giants of Orthopaedic Surgery:Masaki Watanabe MD」と題する一文を書いておられるので,ぜひご一読いただきたい.
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