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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻8号

2014年08月発行

文献概要

連載 「勘違い」から始める臨床研究―研究の旅で遭難しないために・3

RCTは常に最強のデザインである?

著者: 福原俊一12 福間真悟3

所属機関: 1京都大学医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学 2福島県立医科大学臨床研究イノベーションセンター 3京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター(iACT)

ページ範囲:P.695 - P.700

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 この20年で,わが国でもEBM(evidence based medicine)が徐々に普及し,定着しました.これは大変よいことだと思われますが,一方でいろいろな勘違いや思い込みも生みました.そのひとつが,「RCTは常に最強のデザインである」という「RCT至上主義」とも言える教条的な考え方です.RCTは,予防や治療の効果を科学的に評価する目的には最強のデザインですが,他の目的には必ずしもそうとは限りません.また同じRCTの研究でも,その質に大きなばらつきがあり,十把一絡げにRCTだからエビデンスレベルが最も高いと盲目的に判断するのは考え物です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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