icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科49巻9号

2014年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム 骨粗鬆症に対する治療戦略

原発性骨粗鬆症の新たな診断基準―予防と治療ガイドライン

著者: 細井孝之1

所属機関: 1医療法人財団健康院健康院クリニック

ページ範囲:P.763 - P.767

文献購入ページに移動
 骨折を起こしていない状態での骨強度の臨床的指標として骨密度の値が最も有用であることを反映し,骨粗鬆症の診断は骨密度の評価と鑑別診断・除外診断に基づいている.一方,骨粗鬆症による骨折,特に椎体骨折や大腿骨近位部骨折をすでに起こした患者における再骨折リスクは,骨密度で補正しても臨床的に有意なものである.このため,これらの骨折既往を持つ患者は鑑別診断・除外診断のうえで原発性骨粗鬆症と診断することになった.他の骨粗鬆症性骨折を既往として持つ場合には,骨密度の測定結果を合わせて診断する.

参考文献

1) 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編集),折茂 肇(代表):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版(ライフサイエンス出版,東京,2006年)
2) 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(編集),折茂 肇(代表):骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版(ライフサイエンス出版,東京,2011年)
3) 日本骨代謝学会・日本骨粗鬆症学会合同原発性骨粗鬆症診断基準改訂検討委員会(編集):原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版).Osteoporosis Jpn 21:9-21, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら