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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻1号

1970年01月発行

文献概要

論述

1歳以上(3歳以下)の幼児先天股脱の治療

著者: 坂口亮1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.8 - P.16

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はじめに
 先天股脱も乳児検診が普及し早期に発見されるようになり,大多数が3,4カ月,遅くとも1歳未満で治療が始められるようになつた.
 そして治療の面でもRiemenbügel(以下R. B.と略す)の活用により成績が上り,大体の治療体系ができ上つた.一方不幸にして早期発見から洩れ,1歳以上になつて来診するものもまだ跡を絶たない.先天股脱の治療は年齢が大きくなるほど難しくなるが,確かに1歳以上のものは未満のものにくらべ治療が容易でない.第一に,1歳未満では大半がR. B.だけで治療できるのに反し,1歳以上ではそのようにはいかない.われわれは,1歳以上の場合にも機能的治療法の考えで臨んでいるが,方法に関しては症例ごとに苦慮した.最近5年間に60余例を経験し一応の治療体系ができあがつてきたので,これを紹介し,問題点や本質を検討したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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