文献詳細
文献概要
視座
こどもの骨折治療に
著者: 岩原寅猪1
所属機関: 1国立村山療養所
ページ範囲:P.907 - P.907
文献購入ページに移動いまさら言うまでもなく,骨折は非観血的に,閉鎖性に治療するのが原則で,とくに幼小児の骨折においてそうである.古くWolfの応変則Transformationsgesetz,Rouxの機能的適応説funktionelle Anpassungstheorieなどにもあるように,骨には大きな順応性,自家調整能がある.それが,生体の活力の特大である幼小児の骨においてはその順応性,自家調整能が驚くほど大で,成人においてはみられないほどの自家調整能を現わし,順応性を示すものである.骨折治療においてこれらの活力,自然治癒力を最大限度に活用しないてはない.
掲載誌情報