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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻12号

1970年12月発行

文献概要

臨床経験

縫工筋短縮症の1例

著者: 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科

ページ範囲:P.989 - P.994

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はじめに
 一般に大腿四頭筋短縮症と呼ばれている疾患は先天性および後天性の原因により大腿四頭筋が拘縮に陥り,そのために股関節および膝関節の関連運動に障害をきたす状態である.しかし,Hnevkovský4),Fairbank and Barret1),Gammie et al2),Karlen7),河野9)らの報告している症例では病変が中間広筋に限局しているためにVastus intermedius contracture or fibrosisと呼ばれ,その症状は膝関節単独の屈曲障害のみである.これに反して,笠井6),木下8)をはじめ多くの人々によつて報告された症例では大腿の前面に注射を受けたことが一つの原因となっていると思われるものが多く,病変は主として大腿直筋にみられると共に股関節および膝関節の関連運動が障害されているので大腿直筋短縮症と呼ばれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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