icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻2号

1970年02月発行

文献概要

論述

乳児筋性斜頸のいわゆる自然治ゆについて

著者: 篠田達明1 山田英世2

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー中央病院 2長野赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.82 - P.88

文献購入ページに移動
いとぐち
 先天性筋性斜頸には自然治ゆが見られることは知られているが,どの程度の病変が,いかなる経過をたどつて治ゆに至るかについて系統的に報告した文献はほとんど見当らない.近年,胸鎖乳突筋腫瘤が新生児期より乳児初期にかけて発見されるようになり,筋性斜頸症例の大多数は生後1ヵ月前後で外来を訪れてくる.これらの患児について,いずれが自然治ゆを営み,いずれが定型的斜頸に移行するかを初診時にあらかじめ知りうるならば,斜頸の治療上きわめて有意義なことといえよう.
 わたくしたちは筋性斜頸患児のもつ自然治ゆ力はいかなるものか,また早期予後判定の指標となるものは何かを明らかにすることを目的として,生後1ヵ月前後で受診した症例を対象とし,これらにまつたく治療を行なわず,定期的観察のみにより症状の推移を追究した.これら乳児筋性斜頸の無処置経過観察例のうち,ほぼ観察を終えた症例につき検討を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら