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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻2号

1970年02月発行

文献概要

論述

最近の体内金属応用による脊柱側彎症治療の進歩

著者: 井上駿一1 寺島市郎1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.89 - P.106

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はじめに
 脊柱側彎症の治療はながい間もつとも治療困難な脊柱症患として"Crux orthopedica"として考えられてきた.しかしながら今日依然として本態不明な点が多く貽されながらも早期発見,くり返し観察のうえ,体操療法,装具,およびギプス療法を適宜選択するかあるいは組合せ治療により多くの側彎の進行を明らかに防止しえ,さらに進行を制禦しえぬものに対して手術的治療を加えることによって確実な進展予防と矯正保存とが期待できる時代となってきた。
 側彎症の手術的治療法としてstapling,肋骨切除術などが行なわれた時代もあるが,現今では固定そのものに対する一部の根強い批判がありながらも最良の手術的治療法として後方固定手術が安定した成績を示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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