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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻6号

1970年06月発行

文献概要

臨床経験

骨髄炎の病勢と臨床検査所見との関係について

著者: 伊藤英弘1 黒川高秀1 大井淑雄1 中村隆一1 林浩一郎1 高橋定雄2 鈴木勝己2 南条文昭3

所属機関: 1東京大学医学部整形外科 2関東労災病院整形外科 3虎の門病院整形外科

ページ範囲:P.481 - P.486

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 骨髄炎の治療は,今日なお整形外科領域の大きな課題となつているが,それを適確に行なうためには,その病勢を正しく把握することが大切である.元来,骨髄炎がひとたび慢性化すると,予後の判定は,かなり困難となるが,抗生物質普及後の骨髄炎の病像の変化はこの問題を一層複雑にしていると思われる.
 通常,病勢の判定の手段として,局所所見とともにレ線所見,臨床検査所見が参考とされているが,今回,われわれはこれらのうち,局所所見と日常もちいられている臨床検査の所見との間にどのような関係があるかを調査,検討してみた.とりあげた臨床検査の種類は,赤沈値,白血球数,CRP,ASLO値,血清総蛋白量,赤血球数,ヘマトクリット値などであり,これらの検査成績が骨髄炎の各病期によつてどのような傾向を示すかを調査して,その診断的意義を検討するとともに,局所所見とそれに対する全身反応との関係の一端を考察してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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