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臨床経験
骨髄炎の病勢と臨床検査所見との関係について
著者: 伊藤英弘1 黒川高秀1 大井淑雄1 中村隆一1 林浩一郎1 高橋定雄2 鈴木勝己2 南条文昭3
所属機関: 1東京大学医学部整形外科 2関東労災病院整形外科 3虎の門病院整形外科
ページ範囲:P.481 - P.486
文献購入ページに移動通常,病勢の判定の手段として,局所所見とともにレ線所見,臨床検査所見が参考とされているが,今回,われわれはこれらのうち,局所所見と日常もちいられている臨床検査の所見との間にどのような関係があるかを調査,検討してみた.とりあげた臨床検査の種類は,赤沈値,白血球数,CRP,ASLO値,血清総蛋白量,赤血球数,ヘマトクリット値などであり,これらの検査成績が骨髄炎の各病期によつてどのような傾向を示すかを調査して,その診断的意義を検討するとともに,局所所見とそれに対する全身反応との関係の一端を考察してみた.
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