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強直性脊椎炎の頻度と診断基準について
著者: 辻本正記1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.514 - P.519
文献購入ページに移動強直性脊椎炎(Ankylosing spondylitis)は他のリウマチ性疾患と同様,まだその原因のよく解明されていない疾患である.ただ,その病変が主に仙腸関節をはじめ,脊椎,末梢関節などに見られ,その一次性炎症過程の結果として,脊椎および脊椎旁組織,罹患関節部に石灰沈着や化骨現象を起こし,強直をきたす疾患と考えられている.
強直性脊椎炎の完成された特異な臨床像は,臨床家によく知られている.日本においては現在まで数箇の症例報告として散見される1〜3).しかし,その詳細な疫学的調査は,現在までない.
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