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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科5巻8号

1970年08月発行

文献概要

論述

不良姿勢“平背”の臨床的X線学的研究

著者: 竹光義治1 角田信昭1 木田浩隆1

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.568 - P.578

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 姿勢異常の問題はすでに前世紀末以来ことにドイツ系の整形外科においてやかましく論ぜられ静力学的腰背痛の関係から重要性が指摘されてきた,Staffel(1889)が提唱した姿勢分類中,平背とは腰椎胸椎の生理的彎曲を欠き軀幹部背柱がほぼ直線状をなすものである10,16)(第1図).
 Pitzen15)によればその原因は胚芽異常,クル病,筋麻痺などで先天性平背は通常第5腰椎体の形態異常に基づき,クル病では坐位亀背が,筋麻痺ではPolioとDMPが原因となりうるとした.しかし,愁訴はほとんどなく,予防はクル病の場合のみ考慮され,治療は訓練ことに呼吸訓練のみ記されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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