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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻10号

2015年10月発行

文献概要

臨床経験

腰椎変性すべり症に対する内視鏡補助下OLIF—導入初期に血管と尿管を損傷しないために

著者: 林隆宏1 時岡孝光1

所属機関: 1高知医療センター整形外科

ページ範囲:P.1019 - P.1023

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 背景:Oblique lateral interbody fusion(OLIF)を導入する際に,尿管,大血管損傷の危険性がある.

 方法と対象:2014年10月から2015年2月までに OLIFを施行した腰椎変性すべり症16例に対して,術中の尿管,大血管評価のため内視鏡を併用した.

 結果:内視鏡を併用することで術者とスタッフ全員が視野を共有でき,尿管,大血管,神経の同定が行いやすくなった.

 まとめ:OLIF術中の内視鏡併用は大血管損傷や尿管損傷など重大な合併症の予防,特に尿管損傷の予防に非常に有用であった.

参考文献

1) 藤林俊介,大槻文悟,竹本 充・他:OLIFによる間接的神経除圧 術前術後のMRIでの比較(会).日整会誌88:751,2014
2) Fujibayashi S, Hynes R, Otsuki B, et al:Effect of indirect neural decompression through oblique lateral interbody fusion for degenerative lumbar disease. Spine 40:E175-182, 2015
3) 金村徳相:側方経路腰椎椎体間固定(XLIF/OLIF)を用いた腰椎変性すべり症に対する手術治療.整形外科Surgical Technique 4:570-581,2014
4) 片岡恵子,山田陽子,江頭活子・他:一施設において16年間に経験した腹腔鏡下手術4,069例の合併症の検討.日産婦内視鏡学会雑誌24:331-335,2008
5) 海村朋孝,折田純久,大鳥精司・他:OLIF(Oblique Lumbar Interbody Fusion)にて尿管損傷をきたした1例(会).第23回日本脊椎インストゥルメンテーション学会抄録,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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