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追悼
荻野利彦先生を悼む
著者: 高木理彰
所属機関:
ページ範囲:P.1106 - P.1107
文献購入ページに移動荻野利彦先生は,1946年,現在の静岡県駿東郡でお生まれになったと伺っています.1965年,静岡県立沼津東高等学校,1971年,北海道大学医学部をご卒業され,北海道大学整形外科学教室に入局されました.松野誠夫教授のもと整形外科医の道を歩み始められました.美唄労災病院,函館中央病院での研修を経て,1975年に北海道大学に戻られています.それからは,上肢や先天異常の分野に一層力を入れて取り組んでこられました.裂手症の成立に関する研究で,多指症および合指症の関連性を明らかにされ(日本整形外科学会誌53:535-547,1979),同年,医学博士号を授与されています.1981年ウィーン大学,1982年にハンブルグ大学にご留学され,大勢の海外の先生との知己も得られました.ご帰国されてからは,北海道大学医学部附属病院講師(1982年),助教授(1989年)を務められた後,石井清一教授のもとで,札幌医科大学衛生短期大学部(1990年),同大学保健医療学部(1993年)の教授職を歴任されました.当時,荻野先生とともに学ばれた大勢の先生が,現在,日本のみならず世界でも活躍されています.そして1996年9月.初代,渡辺好博教授の後任として,山形大学医学部整形外科学講座に第二代教授として着任されました.以来,14年余りの長きにわたり,私どもを温かくご指導くださいました.
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