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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻12号

2015年12月発行

文献概要

特集 世界にインパクトを与えた日本の整形外科

金田式デバイス

著者: 金田清志12

所属機関: 1北海道大学整形外科 2整形外科北新病院

ページ範囲:P.1161 - P.1162

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背景

 私は北海道大学整形外科大学院で4年間の基礎修練を終え,1967年4月から脊椎外科専攻へと進んだ.当時,北大では脊柱側弯症手術がかなり行われていたが,spinal instrumentationはまだ応用されておらず,脊柱側弯変形矯正cast装着のままcastの脊柱後方部の手術切開部を切除して脊椎後方固定手術が行われていた.これらの術後成績は変形矯正にかなりの戻りがあった.Harrington instrumentationが報告され(1960,1962年),国際的に一般化してきていた段階で,Dwyer anterior instrumentation(1969)の発表があり,発案者以外によるDwyer instrumentation応用の報告がProf. John E. Hallによりなされ(1972),anterior instrumentationへの関心が高まってもいた.

 そのような国際的な脊柱側弯症手術へのinstrumentation応用普及の流れの中で,私はinstrumentation応用手術習得の必要性にかられ,米国Harvard大学(The Children Hospital Medical Center, Boston)のProf. John E. Hallの下で研修依頼が受諾され,1973〜1974年の6カ月間,臨床研修した(spinal instrumentation surgeryで,特にDwyer anterior instrumentation).その後6カ月間,Minnesota大学でDr. RB Winter,Dr. DS Bradfordの下でHarrington法を主としたposterior spinal instrumentation手術を修練した.そのような経過で側弯症のinstrumentation surgeryを研修し,帰国後から北大病院でspinal instrumentation(Harrington, Dwyer)を応用した側弯症手術を始めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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