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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻2号

2015年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 関節リウマチ—生物学的製剤使用で変化したこと

内科的合併症の変化

著者: 藤田次郎1

所属機関: 1琉球大学大学院感染症・呼吸器・消化器内科学(第一内科)

ページ範囲:P.125 - P.133

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 関節リウマチの治療は多くの生物学的製剤が導入され,一変したといっても過言ではない.生物学的製剤の副作用として,感染症,結核,B型肝炎,および間質性肺炎に留意する必要がある.感染症は全身に発症しうるので内科的疾患全般に関する知識が求められ,専門医との連携が重要である.中でもB型肝炎のスクリーニングは重要である.また抗酸菌感染症として,肺結核と,非結核性抗酸菌症とを留意する.さらに重要な肺病変として,関節リウマチに伴う間質性肺炎,薬剤性肺障害,および感染症による間質性肺炎を鑑別することが重要である.

参考文献

1) Aschoff L:Lectures on Pathology. New York, Hoeber, p42, p53, 1924
2) Bandoh S, Fujita J, Ohtsuki Y, et al:Sequential changes of KL-6 in sera of patients with interstitial pneumonia associated with polymyositis/dermatomyositis. Ann Rheum Dis 59:257-262, 2000
3) Nakamura H, Tateyama M, Tasato D, et al:Clinical utility of serum beta-D-glucan and KL-6 levels in Pneumocystis jirovecii pneumonia. Intern Med 48:195-202, 2009
4) 日本肝臓学会:B型肝炎治療ガイドライン.http://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jshguidlines/hepatitisb
5) 日本呼吸器学会 薬剤性肺障害の診断・治療の手引作成委員会(編集):薬剤性肺障害の診断・治療の手引き.社団法人日本呼吸器学会,2012
6) 日本呼吸器学会 生物学的製剤と呼吸器疾患・診療の手引き作成委員会(編集):生物学的製剤と呼吸器疾患 診療の手引き.社団法人日本呼吸器学会,2014
7) 日本リウマチ学会:関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用ガイドライン(2014年6月29日改訂版) https://www.ryumachi-jp.com/info/guidelinetnf.html
8) 岡田慶夫(著):肺のリンパ系と肺癌.金芳堂,1989
9) Rothlin E, Undritz E:Beitrag zur Lokalisationsregel der Tuberkulose. Schweiz Z allg Path Bakt 15:690-700, 1952

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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