臨床整形外科50巻2号

2015年02月発行

整形外科/知ってるつもり

リバース型人工肩関節置換術

著者： 高岸憲二¹

所属機関： ¹群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻器官機能制御学整形外科学

ページ範囲：P.134 - P.136

　2014年4月からリバース型人工肩関節が本邦で使用できるようになった．整形外科医が以前から使用したいとの要望を持っていた，整形外科領域のデバイスラグの代表であった本人工肩関節について，医療品医療機器総合機構(PMDA)での審査，日本整形外科学会リバース型人工肩関節ガイドライン策定委員会(インプラント委員会担当松末吉隆理事，米田稔委員，菅谷啓之委員，中川泰彰委員，高岸憲二委員長)によるガイドライン作成，厚生労働省での認可，日本整形外科学会および群馬大学倫理委員会での承認，日本人工関節学会による登録制度，日本肩関節学会リバース型人工肩関節運用委員会などに関与してきた整形外科医として，ガイドラインを中心にして本人工関節を紹介する．なお，本人工関節は本邦で治験が行われずにPMDAにより認可された最初の人工関節であり，使用に際して日本整形外科学会が作成したガイドラインを遵守することが必要で，かつ，5年間の全例調査を行うことが定められている．

参考文献

1) 日本整形外科学会リバース型人工肩関節ガイドライン策定委員会：リバース型人工肩関節ガイドライン．2013