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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻2号

2015年02月発行

文献概要

症例報告

頚椎前方固定術施行後17年でプレートが食道穿孔を来した1例

著者: 山下一太1 生熊久敬1 村岡聡介1 清野正普1 渡嘉敷卓也1 前原孝1 横山良樹1

所属機関: 1香川労災病院整形外科

ページ範囲:P.191 - P.194

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 患者は76歳の男性で,59歳時に頚椎骨折を受傷し,頚椎前方固定術を施行した(プレート使用C4-6).術後17年で嚥下障害を自覚していた.内視鏡でインプラントが食道を穿孔しているのを確認し,外科・耳鼻科と合同で手術を施行した(プレート抜釘,食道瘻閉鎖,Tチューブ留置,胃瘻造設).合併症なく経過し,嚥下障害は消失した.術後長期の経過観察に加え,骨癒合後の抜釘の必要性について検討する必要があると思われる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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