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雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科50巻3号

2015年03月発行

雑誌目次

視座

男性の独居高齢者

著者: 池内昌彦

ページ範囲:P.203 - P.203

 地域住民を対象とした講演会などを行うと,参加者の多くは女性です.そのためか,話す内容も自然と女性を対象にした内容に偏っていることに気付きます.健康増進のための運動教室の参加者も多くは女性です.運動器疾患の代表である骨粗鬆症や変形性膝関節症が女性に多いからという面もあるでしょう.あるいは,女性ばかりのところに男性が入りにくい面もあるのでしょうか.しかし,日常診療においては,男性の虚弱高齢者は決して少ないわけではありません.なかでも男性の独居高齢者の治療は難しいことが多く,頭を悩ませます.

 独居高齢者というと夫と死別した女性というイメージがありますが,今後は男性の独居高齢者が増加すると言われています.女性の生涯未婚率10.6%に対して男性は20.1%と約2倍です.つまり,男性は5人に1人が生涯独身という計算になります.生涯未婚化は今後ますます加速化し,2030年には男性の3人に1人が生涯独身になると予測されています.出生時の男女比では安定して男児のほうが多く出生しており,少なくとも結婚適齢期の人口では男性は女性よりも数が多いと言えます.男性の未婚者は女性に比べて非常に多いため,未婚男性が結婚できるチャンスはぐっと低くなります.平均寿命は今後さらに延伸すると予測されており,男性の独居高齢者問題は,今後ますます重要な課題になると思います.

誌上シンポジウム 骨軟部腫瘍における画像評価最前線

緒言 フリーアクセス

著者: 土屋弘行

ページ範囲:P.204 - P.204

 骨軟部腫瘍を専門としない多くの整形外科医にとって,骨軟部腫瘍の画像診断は最も苦手とする領域の1つかも知れない.画像所見には目を通さず,放射線科医のレポートしか読まない(読めない)整形外科医も多く,骨軟部腫瘍患者を診察した瞬間に,専門施設へすぐに紹介してしまう医師も多い.無論,悪性腫瘍の場合には,迅速な紹介が大切であることに間違いはないのだが,その前に一歩立ち止まり,骨軟部腫瘍を専門とする医師がどのような目的のために,どのような画像検査を施行するのかを理解しておくことは,適切な患者紹介を行うためにも重要である.

 今回の特集では,骨軟部腫瘍における診断と治療の第一線で,今まさにご活躍されている先生方に,各画像検査法の特徴や最新の知見につきご解説をお願いした.金沢大学の山本憲男先生には,「骨軟部腫瘍における画像診断—総論」として,複数の画像検査を行うことの重要性や,新たな評価法としての総合画像評価法につき解説いただいた.兵庫医科大学の麩谷博之先生には,「軟部腫瘍の診断における超音波検査の活用」と題して,特にスクリーニングや組織診断のための有用性について解説いただいた.骨軟部腫瘍画像検査のgold standardであるX線,CT,MRIについては,岩手医科大学の中山学先生に「骨軟部腫瘍の画像診断におけるX線撮影とCTの意義」を,杏林大学の本谷啓太先生に「MRI」について,それぞれ解説いただいた.

骨軟部腫瘍における画像診断—総論

著者: 山本憲男 ,   土屋弘行

ページ範囲:P.205 - P.208

 骨軟部腫瘍の診断や治療成績の向上には,画像診断技術の進歩が大きな役割を果たしてきた.骨軟部腫瘍の領域では,単純X線,CT,MRI,血管造影,核医学検査,超音波エコーなどが活用されているが,各画像検査にはそれぞれ一長一短があるため,その特徴を生かした画像検査計画を立てることが重要である.近年では,複数の画像検査を総合的に活用する試みが行われ,combined radiological scoring systemが提唱されている.画像検査結果を総合的に評価しようとする試みは,新たな画像検査の評価法として非常に意義深いものである.

軟部腫瘍の診断における超音波検査の活用

著者: 麩谷博之 ,   吉矢晋一

ページ範囲:P.209 - P.214

 超音波検査は軟部組織病変のスクリーニングや囊胞との鑑別に使われている.Bモード画像では,軟部腫瘍の存在を確認して,腫瘍の局在,サイズ,内部や境界の性状がわかる.カラードプラでは,悪性が作る豊富で異常な血管網を観察して良性と悪性を鑑別する質的診断にも役立つ.組織診断では超音波ガイド下針生検によって,血管や壊死部を避けて適切な組織採取が低侵襲で行える.以上,超音波はスクリーニングから組織診断に至るまで,幅広く軟部腫瘍の診断に活用できる外来検査である.

骨軟部腫瘍の画像診断におけるX線撮影とCTの意義

著者: 中山学 ,   江原茂

ページ範囲:P.215 - P.221

 骨腫瘍の画像診断の基本は,依然として単純X線撮影であり,その重要性は低下していない.骨腫瘍においては,古典的解析法として,病変の辺縁,骨化ないし石灰化した基質,骨膜反応を解析する方法が存在する.それによって,病変の組織型や悪性度の推定が可能である.CTは単純X線撮影における重なりを解消し,脊椎のような複雑な形状の骨や肩甲骨・腸骨のような扁平骨を詳細に分析する手段となる.さらにCTはコントラスト分解能に優れているため,骨化や脂肪の情報は軟部腫瘍の鑑別診断に有用である.

骨軟部腫瘍におけるMRI診断

著者: 本谷啓太

ページ範囲:P.223 - P.228

 MRIの進歩に関しては以前のような目覚ましい進歩はないように感じるが,拡散強調画像・造影dynamic MRI・MR spectroscopyなどは今後の症例の蓄積や解析により良・悪性の鑑別に寄与できる可能性がある.MRIと言っても機種や使用するcoilはさまざまであり,複数の要因により得られる画像に関してもまたさまざまである.最近ではMRI禁忌とされていたデバイス(ペースメーカーや人工内耳)も改良され,MRI対応のものが認可されている.MR造影剤と腎性全身性線維症についても認識が必要である.

シンチグラフィを用いた骨軟部腫瘍の機能的画像診断

著者: 国定俊之 ,   武田健 ,   藤原智洋 ,   上原健敬 ,   大森敏規 ,   尾﨑敏文

ページ範囲:P.229 - P.235

 骨軟部腫瘍の診断・治療では,骨シンチグラフィ,タリウムシンチグラフィが有用な画像診断法である.骨シンチグラフィは,骨腫瘍の活動性が評価可能であり,単発性・多発性発生の診断や悪性骨腫瘍では骨転移の診断に役立つ.タリウムシンチグラフィは腫瘍の活動性や悪性度を反映するため,術前治療の効果判定や良性・悪性の鑑別診断に有用である.術前治療が有効と判定可能であれば,縮小手術が可能となりうる.タリウムシンチグラフィとDMSAシンチグラフィを行うことで,軟骨系骨腫瘍の悪性度診断も可能とある.画像診断で良性・悪性の鑑別ができれば,外来診療での治療方針決定の一つの指標となる.

悪性骨軟部腫瘍に対するFDG-PETの役割

著者: 星学 ,   大戎直人 ,   家口尚 ,   中村博亮

ページ範囲:P.237 - P.242

 悪性骨軟部腫瘍に対し施行したFDG-PETによるSUVmaxの意義を検討した.骨腫瘍では骨巨細胞腫のSUVmaxは,骨肉腫,軟骨肉腫よりも高値を示した.軟部腫瘍では,横紋筋肉腫,悪性末梢神経鞘腫瘍,類上皮肉腫,悪性線維性組織球腫が高値を示していた.脂肪肉腫では,多形型,脱分化型が粘液型,高分化型よりも高値を示しており,悪性度を反映している可能性があった.現段階ではFDG-PETは骨軟部腫瘍では良性,悪性の鑑別には応用できないとされている.今後,各組織型に焦点を絞って悪性度評価,転移の有無の診断,治療効果,再発評価を解析していく必要がある.

論述

腰椎椎間関節内側切除術の長期成績—後根神経節の除圧の重要性

著者: 中川一刀

ページ範囲:P.243 - P.251

 背景:腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症の手術について,神経の除圧術と脊椎固定術の技術的進歩があるが,その治療効果についてはいまだ議論があり,未解決である.

 対象と方法:後根神経節の除圧を含む椎間関節内側切除術を施行し,10〜40年(平均16.9年)の直接検診による追跡調査のできた671例について,臨床成績を分析した.

 結果:Excellentは79.6%,満足できるGood+Excellentは85.7%である.Fairは1.6%,Poorは1.8%,再手術は10.9%であった.JOAスコアは術後28点前後を推移し,経過しても低下しない.脊椎不安定性の有無と臨床成績は統計的に関連性が認められなかった.

 まとめ:本手術は簡単な手技で,神経因子とくに後根神経節の除圧を正確に施行すれば,長期に極めて良好な成績が得られ,推奨できる.

整形外科/知ってるつもり

運動能力と遺伝子—チャンピオン遺伝子

著者: 森秀一

ページ範囲:P.252 - P.254

■はじめに

 2020年の夏季オリンピック開催地が東京に決定し,将来の代表候補である中学生や高校生アスリートの活躍に注目が集まっている.ジュニア世代のトップに上り詰めた彼らの競技パフォーマンスの源が日々のトレーニングであることは間違いないが,果たしてそれだけであろうか.多くの人は「トップアスリートは『素質』が違う」と考えるかもしれない.この「素質」,つまり遺伝的要素が運動能力を左右する大きな要素であることは,走行能力に基づいて選択交配を繰り返す競走馬の世界で端的に示されている.ヒトの運動能力においても遺伝的要素の関与は十分に考えられており,その生理学的な根拠として最大酸素摂取量,心臓容積,骨格筋の筋線維タイプ組成,筋力や体格などが遺伝的要因の影響を受けていると報告されている2).約30億塩基対からなるヒトのDNAは99.9%が共通の塩基配列を有しているが,残りの0.1%が個々人で異なる.遺伝子上に存在するこのようなわずかな違いが,競技パフォーマンスにおいても多様な表現型の1つとして反映されると考えられている.さらに近年は分子遺伝学的方法の発展により,競技パフォーマンスに影響する原因遺伝子の探索が進められてきた.

最新基礎科学/知っておきたい

異物巨細胞

著者: 宮本健史

ページ範囲:P.256 - P.259

■はじめに

 整形外科で行う手術では,人工関節やスクリュー,プレートなど,さまざまな人工物を患者に埋入し,関節置換や整復,固定を行う手技が多い.しかし,これら人工物留置に対し,生体がどのような反応を示し,またそれらをどのように許容しているか,ということについて,われわれ整形外科医は日常診療の現場ではほとんど考える機会はない.これら人工物のゆるみや脱転が生じた際に,時々「異物巨細胞」のことを思い出すことがある程度であろう.そう,これまで「異物巨細胞」はせっかく患者のために入れたインプラントなどをだめにする「悪者」と考えられていた.しかし,近年明らかにされてきた知見からは,「異物巨細胞」にはインプラントを脱転させる力はないことが示されている.本稿では,最近わかってきた「異物巨細胞」の分化や起源,性質,役割およびその制御について最近の知見を紹介し,考察したい.

連載 運動器のサイエンス・12

慢性疼痛の増加機序を探る

著者: 半場道子

ページ範囲:P.260 - P.263

 第11回では慢性腰痛を取り上げ,神経障害性疼痛はきわめて慢性化しやすいことを述べた.そして痛みを慢性化させる要因として,①中枢神経の可塑性には危険な芽が潜むことを指摘した.本稿では前回に引き続き,神経障害性疼痛を慢性化させる要因として,②脱髄に伴う異所性興奮,③アロディニア(allodynia)を取り上げ,自発痛を生む機序に触れる.

整形外科の歴史・3

膝半月板を巡る小史

著者: 小林晶

ページ範囲:P.265 - P.272

はじめに

 現今,膝関節領域では前十字靱帯,人工関節置換術,変形性関節症に話題が集中している.これ以外の話題が隅に押しやられている感がある.このこと自体が過去からみた歴史の趨勢と考えられる.日本整形外科学会(以下,日整会)の演題および会誌(以下,日整会誌)を繙いても,時代に沿った必然性のある疾患が,興味の中心を占めているのは当然であろう.

 総論的な膝関節外科の歴史はすでに2014年に吉矢によって述べられているので63),本稿では紙数の関係もあり,半月板(整形外科学用語集では半月やメニスクスも採用されているが,以後「半月板」に統一する)を巡る話題に絞って記述したい.半月板に関する話題をさまざまの観点から,よく知られた研究と同時に今まで陽の当たらなかった,いわば先人の蔭の努力の跡も紹介したい(以下敬称略).

整形外科の歴史

関節形成術を中心とした股関節手術の歴史③

著者: 小野啓郎

ページ範囲:P.273 - P.276

 神中先生とその一門が日本人の股関節強直,膝関節強直に採用したBaerのarthroplastyとは,一体どのような手術であったのか? Interpositional arthroplastyは,海外ではどのように発展し,受け入れられたのだろうか.当時を振り返ってみよう.

 20世紀初めのアメリカで,股関節を含めた関節形成術に名を馳せた整形外科医には,メンフィスのWC Cambell,ボストンのWR McAuslandとイタリアのVPuttiがあったという.ボルチモアのJohns Hopkins大学病院に拠るWilliam S Baer(図15)の評判も,上記3人に劣るものではなかった.

症例報告

トシリズマブ使用下で化膿性脊椎炎を発症した関節リウマチの1例

著者: 高松諒 ,   窪田綾子 ,   高橋寛

ページ範囲:P.279 - P.282

 関節リウマチ(rheumatoid arthiritis:RA)の薬物治療においてトシリズマブ(tocilizumab:TCZ)の有効性は高い.その一方で,interleukin-6(IL-6)の抑制により感染徴候がマスクされ,感染症診断に遅れを来すことが危惧されている.今回,われわれはTCZ使用により感染徴候がマスクされ,化膿性脊椎炎の診断が遅れたRAの1例を経験した.腰痛という非特異的な症状でも,腰痛診療ガイドラインにあるred flagsに該当する項目を持つ症例は,その背後に重大な疾患がある可能性を考えて精査する必要がある.

両側大腿骨頚部骨折を生じた特発性大腿骨頭壊死症の1例

著者: 島貫景都 ,   堀井健志 ,   橋本典之 ,   渡邊孝治 ,   高田宗知 ,   高木知治 ,   安竹秀俊 ,   加畑多文

ページ範囲:P.283 - P.286

 両側大腿骨頚部骨折を生じた特発性大腿骨頭壊死症(ION)の1例を経験した.症例は64歳の男性で,同種骨髄移植後の移植片対宿主病(GVHD)に対しステロイドを内服しており,併せてビスフォスフォネート製剤(BP製剤)を投与された.2013年に両側IONを発症し,誘因なく左大腿骨頚部骨折が生じ,4カ月後に右大腿骨頚部骨折を生じた.本骨折はステロイド性骨粗鬆症があり,壊死が広範囲であったこと,さらに力学的弱点である頚部に応力が集中したことが原因であると考えた.骨折後の骨代謝マーカーの上昇がなかったことから,BP製剤による骨代謝回転過剰抑制(SSBT)が骨折の発症に関係していると推測した.

人工膝関節遅発性感染に対してimpaction bone graftingを併用した二期的再置換術の経験

著者: 加藤充孝 ,   清水孝志

ページ範囲:P.287 - P.290

 症例は64歳の女性で,関節リウマチの既往で,術後12年で右人工膝関節置換術後に遅発性感染を生じた.セメントスペーサー留置で二期的再置換術をした.大腿骨脛骨の広範囲骨欠損に対して同種骨を用いたimpaction bone graftingを行った.同種骨とセメントには抗生剤を含有させた.術後2年の経過観察で感染の再発はなく経過良好である.広範囲骨欠損を伴う人工膝関節再置換術において,同種骨を用いたimpaction bone graftingは骨残存量の回復において良好な方法と思われた.

書評

『ユマニチュード入門』 フリーアクセス

著者: 中村耕三

ページ範囲:P.291 - P.291

「これは魔法だ」.

 テレビでユマニチュードの番組を見た感想である.認知症を発症しケアが困難な「困った,手のかかる人」になってしまった人が,来日したイヴ・ジネストさんのユマニチュードのケアを受ける.1時間程のケアの終わりには,その「困った人」が「ありがとう」とお礼を言うようになり,Vサインを送ったり,イヴ・ジネストさんの頰に別れのキスをしたり,自分で立ち,歩いたりする.ケアを見守っていた家族からは「まったく認知症を感じなかった」など,夢のような出来事に驚きと感謝の言葉が続く.

INFORMATION

一般医家に役立つリハビリテーション医療研修会(仙台) フリーアクセス

ページ範囲:P.228 - P.228

日時:2015年4月5日(日) 10:00〜15:30(予定)

   ※終了時間は質疑応答の内容により延長する場合がございます.

場所:宮城県歯科医師会館

   〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町1-5-1 TEL:022-222-5960

第27回日本整形外科超音波学会 フリーアクセス

ページ範囲:P.276 - P.276

テーマ:「学問寛仁〜整形外科診療のパラダイムシフト〜」

会期:2015年7月4日(土),5日(日)

会場:秋田キャッスルホテル

   〒010-0001 秋田県秋田市中通1-3-5

   TEL:018-834-1141(代)  宿泊予約専用:0120-834-117  FAX:018-834-5588

   E-mail:info@castle-hotel.co.jp

2015 World Arthroplasty Congress フリーアクセス

ページ範囲:P.290 - P.290

会期:2015年4月16〜18日

会場:Palais des Congrès

   2 Place de la Porte Maillot 75017 Paris, France

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欧文目次 フリーアクセス

ページ範囲:P. - P.

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.293 - P.293

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.294 - P.294

文献の書き方 フリーアクセス

ページ範囲:P.295 - P.295

あとがき フリーアクセス

著者: 金谷文則

ページ範囲:P.296 - P.296

 今年の整形外科専門医試験は2015年1月15〜16日,神戸で開催されました翌17日は阪神・淡路大震災後20年の追悼式典が開催され,朝6時に大勢の参列者とともに,私も焼香してまいりました.帰沖便も偶然天皇・皇后両陛下の特別便の後であり,神戸空港でお見送りすることができました.大通りから見た神戸は立派に復興されていましたが,一部はいまだ復興途上であり,継続的な援助が必要なことを知りました.

 今回の整形外科専門医試験は600名が受験し,合格率が例年とおりとすると500名程度の合格者が予想されます.一方,柔道整復師養成施設の乱立に伴い,昨年の卒業生は7,102名で合格者5,349名(合格率75.3%)と,整形外科専門医の10倍以上に上ります.医療財政の緊縮が進行している現在,増加の一途をたどる柔道整復師の受領委任費対策も喫緊の課題です.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

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