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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻4号

2015年04月発行

文献概要

誌上シンポジウム 難治性テニス肘はこうみる

緒言 フリーアクセス

著者: 和田卓郎1

所属機関: 1北海道済生会小樽病院

ページ範囲:P.302 - P.302

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 テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は,頻度の高い上肢の疼痛性疾患である.成人における有病率は4%とされ,手根管症候群に次ぐ頻度である.テニス肘には保存治療が有効であることはよく知られている.一方,保存治療を行っても症状が改善せず,慢性化,難治化する例が少なからず存在し,臨床家の頭を悩ませる.

 日本整外科学会からテニス肘の診療ガイドラインが出版され,すでに9年経過した.この間,保存治療の代表であるステロイド局所注射も,多数回行えば難治化の要因になるとの報告が相次いだ.また,難治例に対して関節鏡視下手術が行われるようになり,滑膜ひだ,軟骨損傷など関節内病態が注目されるようになった.このような経過を踏まえ,難治性テニス肘の新しい治療戦略に関する特集を組ませていただいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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