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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻5号

2015年05月発行

文献概要

症例報告

Patient specific instrumentsを用いて大腿骨頭回転骨切り術を施行した1例

著者: 山本大樹1 中村琢哉1 丸箸兆延1 笹川武史1 瀬川武司1 清水脩介1 森田保彦1

所属機関: 1富山県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.495 - P.499

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 大腿骨頭回転骨切り術は大腿骨頭壊死症における関節温存手術として有用な手術である.しかし術前計画や術中の再現性が不正確であれば,成績不良となり人工関節置換術への移行を余儀なくされる可能性もある.今回,正確な術前計画と術中再現性を目指して,3D-CTを用いた術前シミュレーションを行った後に,3Dプリンターで骨モデルと骨切りガイドを作製し,大腿骨頭前方回転骨切り術を施行した1例を経験した.術前計画,術中の再現性について有用な手段になり得ると考えた.

参考文献

1) 福村憲司,谷口良康,牧 信哉・他:特発性大腿骨頭壊死症に対する骨頭温存手術成績の検討.整・災外46:163-165,1997
2) 加来信弘,福永 拙,吉田盛治・他:ステロイド性大腿骨頭壊死症に対する大腿骨頭前方回転骨切り術の治療成績の検討.整・災外48:190-195,1999
3) Ng VY, DeClaire JH, Berend KR, et al:Improved accuracy of alignment with patient-specific positioning guides compared with mannual instrumentation in TKA. Clin Orthop Relat Res 470:99-107, 2012
4) 西原彰彦,岸本英彰,岡野 徹・他:大腿骨頭壊死症に対する骨頭回転骨切り術の成績不良例の検討.整・災外47:159-164,1998
5) Travis S, Victor K, Robert M, et al:Comparison of acetabular shell position using patient specific instruments vs. standard surgical instruments:A randomized clinical trial. J Arthroplasty 29:1030-1037, 2014
6) 山本卓明,杉岡陽一,細川 哲・他:大腿骨頭壊死症に対する骨頭温存手術.骨・関節・靱帯18:1075-1081,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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