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著者: 内藤正俊
所属機関:
ページ範囲:P.504 - P.504
文献購入ページに移動整形外科領域での代表的な技術革新は,関節外科の在り様を一新させた関節鏡です.生みの親は,1931年にご考案なさった東京大学整形外科の高木憲次教授と1935年に渡辺式21号型関節鏡を創出なさった渡辺正毅先生です.現在,膝関節と肩関節の診断系から治療系までを網羅し,他のほとんどすべての関節でも次々と活用されるようになっています.惜しむらくは,鏡視下手術の適応を拡大し続けているミニチュア化した道具や新規の手術操作は,主に欧米で開発されているため,大部分の機械器具は海外製品になっていることです.今後,日本版NIHであるAMEDが優れた研究とその成果の実用化を推進し,生まれも育ちも国産の技術革新が続出することを夢見ています.
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