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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科50巻7号

2015年07月発行

文献概要

症例報告

分岐した足背静脈を用いて血流再建を行った両側中手部切断の1例

著者: 柘植信二郎1 坂井邦臣1 田中こなぎ1 石山典幸1 亀倉暁1 大江隆史1

所属機関: 1名戸ヶ谷病院整形外科

ページ範囲:P.715 - P.719

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 36歳の男性が木材の裁断機により,中手部で両手を切断された.手掌部での切断により動脈弓は断裂し,血行再建が必要な状態であった.それに対して両足背の分岐した静脈を採取し,両側とも静脈移植により血行再建を行った.血流再建後は経過良好で両側ともに生着した.

参考文献

1) Greenberg BM, Cuadros CL, Jupiter JB, et al:Interpositional vein grafts to restore the superficial palmar arch in severe devascularizing injuries of the hand. J Hand Surg Am 13:753-757, 1988
2) Lee JJ, Ruta DJ, Lien JR, et al:Arcus venosus dorsalis pedis:morphological considerations for use in superficial palmar arch reconstruction. J Hand Surg Am 39:2243-2245, 2014
3) Liu S, Liu JJ, Liu SH, et al:Arcus venosus dorsalis pedis graft to restore the superficial palmar arch in devascularized hands. J Reconstr Microsurg 28:251-256, 2012
4) 関  真:下肢の静脈の解剖—皮静脈を中心に.MB Derma 89:1-6, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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